【バイリンガルの頭の中】日本語と英語で、人格(思考)は変わるのか?
バイリンガルは二重人格と言われることもありますが、皆さんいかがお考えでしょうか?「いやいや、そんなわけないでしょう?」と思う方もいらっしゃると思います。かなり古いですが、有名な研究データがあります。英語論文より、バイリンガルは二重人格なのかどうか、ひも解いていきたいと思います。
①研究の目的
Ervin-Trippが「言語によって、バイリンガルの発言内容が変わる」という仮説を検証するために行った。
②対象
サンフランシスコ在住の、バイリンガルの日本人女性。ほとんどがアメリカ人の夫とアメリカ人の子どもをもつ。
アメリカ在住の他の日本人との接点が少なく、日本語を話すのは帰国した時や、他の日本語を話すバイリンガルと話す時だけである。
③インタビューの方法
バイリンガルのインタビューアーが、対象者に日本語と英語で様々な質問をして、回答を記録した。
④論文に掲載されたインタビューの回答
注:本来ならJapaneseの部分は日本語で回答されていますが、論文自体が英語で書かれているため、論文では日本語の回答が英語になっています。
Question1のconflict
「意見が一致しない」「意見が衝突する」「対立する」(動詞)
Question3のfrank
「正直な」「率直な」「はっきりものを言うような」(形容詞)
インタビューされる言語が変わると、「本当に同一人物の回答なの?」と驚いてしまうほど、回答も大きく変化していることに、気づいていただけたでしょうか?次回は、結果の考察と自分の考えを書いてみたいと思います。後々旅行記にも繋がります。(どうやって!?w)
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