日記 4/16

漫画の話。

小学館の漫画の吹き出しには、ほかの出版社では見られない句読点が打たれている。必要なさそうにも見えるし、現になくても漫画は成り立つ。編集者が改行位置をものすごく考えているからだ。

でも句読点があると、じっくり読んだ時のリズムの生まれ方は変わる。というのが僕の所感。言語学を学んだわけでもないしぼやぁっと思っていることに過ぎない。けれど、やはり何か読感が変わるのは確かだ。

小説の「」の末尾には句点がつかない。でも小学館の漫画は吹き出しの最後は句点がつく。(こともある)

これによって自然さ、とでも言おうか、会話のテンポのリアルさが生まれるのではないかとも考えた。文を読むときは会話の間などないが、それを演出するのに一役買っているのか。

ただ逆に、フィクションであることを強調するような句読点もある。「わはは。」などというセリフもよく見かける。これは現実には打たれることのない句点であろう。こういうセリフを見ると、そのシュールさについニヤリと口角が上がる。

というわけで、才能のない僕の代わりに誰か漫画の句読点問題について研究してその効果を明らかにしてください。