インドの証券取引委員会(SEBI)は先週からのアダニグループに関して捜査を始めるのか
前日の記事では、ヒンデンブルクリサーチは、過去に上場企業の不正などについて暴露をしてきて、さらにはそれによりその企業の株価にもインパクトを与えたことなどを書きました。
https://note.com/tomishop/n/n84febe2d9376
その後、月曜日のインドの取引市場での株価の値動きは、
・Adani Enterprises(4.8%の上昇)
・Adani Power(5%の下落)
・Adani Ports & SEZ(0.01%の上昇)
・Adani Green Energy(20.0%の下落)
特に、Adani Green Energyは、前日に続き大きな下落となり、
2日合わせて40%以上の下落になったようです。
もともとヒンデンブルクリサーチの発表内容を受けて、1日目でのアダニグループ関連株の下落が起こった後、アダニグループトップのガウタム・アダニ氏が反論をしたので、それに対するマーケットの評価が月曜日に問われるのでは?と思っていましたが、
今の所マーケットはヒンデンブルクリサーチ側の主張を反映しているようです。
ヒンデンブルクリサーチとしては、報告書を公開した後、株価にインパクトを与えている以上、報告に証拠不十分となれば、不当に株価を操作したと問い詰められるリスクを負っていますし、また今までにアメリカの複数の企業の内情を暴き、かつCEOが認めてきたケースもあったことから、結果的に何らかの不正があった可能性が高いと踏んでいるような気はします。
一方で、アダニグループ側としても、不正にならないように、必要な措置は講じてきた、というような主張をしています。
こういった状況を踏まえた上で、
今回は、アメリカではなく、インドの証券取引所での問題になるところなので、アメリカの証券取引委員会(SEC)と、インドの証券取引所(SEBI)での対応の違いや、アメリカとインドでの法制度の違いなどで今後にどういった影響があるのかをみていく必要があるなと感じております。