ないものねだり
夜、知り合いとご飯を食べに行って帰り道、駐車場から家までのほんの短い距離を歩いただけでも全身が凍える寒さでした。気付いたら秋から冬になってましたね。
さて地元に帰ってきてリモートワークを始めて丸一年経ちました。テレワークが進むとともに様々なコミュニケーションツールやサービスも時代に追いついてきて、ますます働き方が多様化してきてますよね。
時代が私たちに追いついてきていると言えばいいのか、実は逆で時代に私たちが追いついてきているのかはわかりませんが。当たり前のようにぎゅうぎゅうの満員電車で会社に通っていた頃が、遥か昔のことのように思います。
朝の京浜東北線でヒールを履いたOLに足を踏まれて流血しながら会社に出社した事、朝の埼京線で満員すぎてお弁当箱が人にもみくちゃにされてボロボロの状態で帰って来た事の衝撃、つい数年前の事ですが、気持ち的には前世くらいの話ですね。それくらい時代が変わり過ぎていて、たまに振り返って気付くんですよね。あぁこういう生活があっての今だったんだよね、と。
リモートワークは良いところも悪いところもありますよ。
◯良いところ
・社内での外線対応や来客対応が無いので妨げられる事が少なく資料作りなどガッと集中できる
・部署内で誰が何をやっているか、今誰が忙しいタイミングか、コミュニケーションツールでわかるようにしたので入ってきた仕事を誰に頼むべきか判断しやすい
・Zoomで他拠点の人との社内ミーティングも、企業の人との打ち合わせもラクラク(録画機能には、「会議中これなんて言ってたっけ」って時に役立つので何度も助けられた)
・自社稿の面接はオンラインでの対応になって辞退率が減る。録画機能で第三者でジャッジも可能
・お昼休みに家事が出来る(宅配も受け取れる)
・基本的には週5日お財布からお金を出さない(浮いたお金を生活費として家に入れられるようになった)
・自分の身体に合った椅子が使える(腰痛持ちには嬉しいのです)
◯悪いところ
・請求書系は原本しか届かないと結局社内の子にスキャンデータを送ってもらう他ない(これは本当に不便だと思っている人多いよなぁ)
・電子押印NGの場合は結局社内の子に押印頼む→スキャンデータをもらうしか無い
・文字だけのコミュニケーションツールだけでは、やっぱり社内の雰囲気まではどうしてもわからない
・深刻な運動不足
・帰宅という概念が無くなると「もうちょっとだけ今日中にやっちゃおう」が増えて退勤の打刻がついつい遅くなりがち
・同僚と飲みながらグダグダ愚痴を言い合う時間が恋しくなる
環境が変わったとはいえ、結局ないものねだりしたくなってしまうんですよね。特に同僚と飲みながらグダグダ愚痴を言い合う時間が本気で恋しくて、良きタイミングがきたら会社へ一週間くらい出社しようと思います。やっぱりこればかりは何ものにも代え難いんですよねぇ、自分にとっては。
どんなことでも当たり前の事だと思わずに感謝の気持ちを大切にして、たまに愚痴を言いながらも最終的にはどうすれば良くなるのかを一緒に考えてきちんと前を向ける、今の仕事仲間の好きなところです。理不尽な事があっても、この人たちがいるからどうにかしたいと思えるし、たとえ姿が見えなくても信頼し合って働けているのだと、ちょっぴり泣きそうになりました。
これからもないものねだりすると思うけれど、どんな形の働き方になったとしても感謝すべき人には感謝を、ありがとうの言葉を伝え続けられるようにしていきたいものです。