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性格が悪い自分が嫌いじゃない

自分のことが嫌いすぎた10~20代。
家庭、友達、恋愛、学校、仕事、自分のビジュアル、と全てにおいて自己否定。

『あんたは本当に恥ずかしいやつだ。』

自分が自分を責めるから、いつも窮屈でたまらない。自分が大嫌いだ。

精神的どMなのか、隙あらば自分の落ち度を探し、他者の優れた点と比較するのが癖。

自分が劣っている事実をほじくりだしては、

『ほら、やっぱりあんたはダメなやつ。思った通り。』

攻撃的なもう一人の自分は、いつも証拠をひっさげて潰しにくるから逆らえないでいる。

徹底的にヤられるからこそ自己肯定感皆無。
どれだけ良いことがあっても、自信なんか生まれない。
だから、振り切った思考になる。

謙虚になろう。
身の程をわきまえよう。
他者より劣っている意識を持とう。

からの

他者を優先しなきゃ。

自信がないからこそ、自分が出来ることを探し出した。
せめて、他者に柔軟な自分でいよう。

大概のことを受け止めるトミー

が、完成した。
そうすることで謙虚に生きられるから、少しだけ自分を許せる。
許せると、少しだけ生きやすい。
20代の自分は、わりとこの思考に全振りしていたと思う。

全ては自分のためにやっていることだけど、意外と人間関係が良くなった。
そうか、自ら他者を受け止めることで、他者からも受け止めてもらえるんだ。
思わぬ結果に感動した。

他者優先は自己肯定出来る術。

良い循環が生まれることで、いつしか自分に徹底されていったこの思考。
他者から優しくされては、幸せを感じる。
他者へ感謝をしては、また自ら他者を想う。
自分に攻撃的な自分に隙を与えない。

なんか、これ気持ちいい。

私は、他者を優先することに依存的になった。
一見、良いことなのかもしれないけど、言い方を変えれば

都合のいいやつ
何言っても怒らない
マウントとれる
ワガママ言っても大丈夫

そんな人間に仕上がってしまった。
優しい友達からは、たまに心配されることもある。

我慢してない?
結構、ひどい目にあってるよ?
許すことばかりが優しさじゃないよ?
トミーの意思を大事にしなきゃ。

そう言われると、不意に攻撃的な自分が登場する。

いやいやw調子乗るなよ?

他者から傷つけられることがあっても、攻撃的な自分のほうがより深く傷つけてくる。
痛い。

他者優先して自分を守らなきゃ。

完全におかしな思考が出来上がってしまった。
しかし、30代になって旦那と付き合って、意識が変わったと思う。

旦那は、ストレートに他者優先タイプだ。
ひねくれなしに、尽くす人間だと思う。
私なんか偽物だ。
そんな旦那は、私の性格を見抜いており

我慢してるんでしょ?

と、何かとエセ他者優先の私を突き刺す。
そして、私が大概のことを受け止められる側に。

自我の暴走スタート。

30歳越えて、やりたいことや好きなことを優先し、自分の気持ちをとにかく大事にした。
まるで、子供みたいな気分で。

そして、攻撃的な自分が死んだ。

自分を大事にする幸福感で、出る幕がなくなったのだと思う。
良い循環に自分が誇らしくなった。
自分で自分を認めたとて、否定感情が生まれないって、どれだけ楽なんだろう。
幸せになるって、すごい。
旦那には感謝しかない。

そして、40代になって気付いてしまった。

私、性格悪くなったな。

そもそも性格が良いかなんて、自分で評価出来ないけど。20代の自分と比べると、嫌なやつになったと思う。

だって、他者優先じゃないもの。

それでも20代のときより幸せだし、人から大事にされている実感がある。

性格悪くても良くないか?

あの頃、自信がなさすぎて無理して、自分を作りこんでいたのだと思う。
他者を否定しないことで、『性格のいい自分』と錯覚させては、攻撃的な自分から防御していた。

けど。
攻撃的な自分がいないなら、防御不要。
性格のいい自分なぞ、いらないじゃないか。

無理しなくて良い。

幸い、こんな私にですら優しくしてくれる友人は多い。きっと、私のひねくれた思考に失笑しながら、見守ってきてくれたのだ。

トミーが幸せそうで嬉しいよ。
昔より顔色伺わなくなったよね。

そんな風に言われると、更に今の自分に合格を出したくなる。

性格が悪い自分が嫌いじゃない。


40代はもっと幸せになると思う。

今日もありがとうございました!

 

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