毎日暑いですね。
蝉が鳴いていますね。日本の夏です。
明日、戦後75周年の終戦記念日を迎えます。
今年は初めて体験するような大変な夏ですが、これが戦争じゃなくてよかった、と何度も思います。
筆舌尽くしがたい壮絶な先の対戦を体験された先人達に想いを馳せると、平和な未来を繋いでくださったことに改めて感謝しかありません。
あの夏もきっと、蝉が鳴いていたと思います。
今年も変わらず蝉は鳴いています。
もしもこの夏が蝉の鳴き声が聴こえない夏だったら…。
日本の夏を形作る蝉の“声”を聴き、先人達が立ち上がり乗り越えた夏のように、前を向きたいと思います。
新作の詩『蝉の声』をお楽しみください。
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蝉が鳴いている
ミンミンと鳴いている
ワシワシと鳴いている
今朝も 昨日も
そして、75年前も
きっと誰かの不安な夜にも
そして誰かの希望の朝にも
今日と変わらずお前は鳴いていたのだろう
この声を“声”と聴くのは
日本人とポリネシア人だけだという
そのように聴く文化が、
ノイズを、左脳で受け止める“声”に変換してくれた
蝉も鳴いているのだ 叫んでいるのだ
懸命に生きているのだ
それは決して雑音ではなく、
時には励ましの様にも届いてくる
私の魂に響いてくるのだ
〝おれも生きる おまえも生きろ〟と
けたたましい程に 叫んでいるその声を
うるさいとも、煩わしいとも思わぬ
きっと75年前も誰かの不安の側にあり
誰かが懸命に日常を取り戻していく側で
お前は鳴いていた
そして今年も
多くの嘆き、悲しみ、怒り、不安の側で
お前だけはいつもと変わらぬ夏を
精一杯に演じてくれている
もしも、
お前がいない夏だったなら
その空白に私は何を埋めてしまっただろうか…
いつもと変わらない声に感謝する
蝉が鳴いている
ミンミンと鳴いている
ワシワシと鳴いている
今朝も 昨日も
そして、明日も
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今日もあなたに良いことがありますように♪