もしも私がUberEatsの店長になったら
「SNSの相談にのってほしいんです」
スタバ時代の後輩からの連絡は突然だった。
私たちが一緒に働いていたのは大学生の頃なので、もうかれこれ10年以上の付き合いになる。
彼はいま、本業でコンサル会社で働きながら、土日を中心に複業でキッチンカーの経営をしていて、多いときは月商200万を超える月もあるそうだ。
今までは、キッチンカーで試行錯誤してきたけれど、1月にUberEats向けの新店舗を立ち上げるため、SNSの活用法を考えたいそう。
去年、キッチンカーの話を聞くために再会したけど、ここ半年はしばらく会っていなかった。二つ返事で引き受けて、また会うことになった。
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このnoteは、UberEats新店舗の立ち上げ記。この時、考えていた自分の頭の中もちゃんと記録に残しておきたくて、このnoteを綴っています。
彼がUber Eatsで新規事業を立ち上げる経緯についてはこちらのnoteを。
※このnoteはさめすけの許可を得て公開しています。
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時刻は、午後3時。
六本木ミッドタウンのスタバは、今日も混み合っていた。
いつも混んではいるけれど、席は大体空いているから、ミッドタウンの打ち合わせ帰りによく立ち寄っていた。
目の前の仕事の終わりが見えた頃、彼が到着した。お互いの近況報告をひととおり終え、本題に。
その構想は、聞いていてとてもワクワクするものだった。
キッチンカーからUberEatsへ。飲食店の課題と新しい挑戦
飲食店全体の課題として、2店舗目オープンのリスクは結構大きいそう。そこで、2店舗目を立ち上げる前の事業展開のひとつとして、UberEatsの活用は可能性があると考えた。
今までキッチンカーで培ってきたオペレーションを生かして、UberEats出店希望者の運用面をサポートするサービスを立ち上げたいとのこと。
その新規事業を本格的に展開する前に、まずは自分でUberEats向けの店舗を3ブランド立ち上げ、そもそも売れるのか?オペレーションの限界値はどれくらいなのか?を検証するのが今回のオープンの目的だという。
店舗の特徴と強み
今回オープンする店舗の強みは、徳島のブランド牛、阿波黒牛(あわくろうし)を使用したメニューを楽しめること。
「阿波黒牛」は、通常より長い肥育期間や、鳴門金時などを交えた配合飼料など独自の基準を設けて肥育したブランド牛。
そのこだわりの牛肉を使って、焼肉丼、タコライス、カレーとボロネーゼの3店舗を立ち上げるそう。店舗名は一部考え中だけど、こんな感じになる予定。
1.ウチは牧場だから
2. ゴロゴロお肉の牛タコス(仮)
3. カレーとボロネーゼ(仮)
2,3は原材料の挽き肉をベースに、味付けを変えるだけ。コストもオペレーションの負荷も加味して考えられた3店舗だ。1店舗目で目標購買食数を達成したら、2,3店舗目もオープンするそう。
店舗名を加味したハッシュタグをぼんやり考えつつ、届けたい人に届けるためにはどうしたらいいかなと、思いを巡らせる。
届けたい人は誰なのか?
頭の整理も兼ねて、彼自身がどんな人に届けたいかを聞いてみた。
「自分自身がいちばんターゲットに近いんですよね」
と、教えてくれた内容をもとに、2人で妄想したのはこんな人たち。
・25〜35歳くらいの男性がメイン
・人とランチに行く時は1,000円以上かける
・1人だとランチは1,000円以内くらい
・おいしいものをコスパよく食べたい
・情報収集はスマホメイン
・読んでるメディアは『TABI LABO』や『NewsPicks』
・結婚してるけど子供はいない
・特別な時と普段の差が大きい
・トレンドに敏感で意識高めの人
・マネジメントも任されていて、チームメンバーは数人いる
Webメディアではなく飲食店なので、そこまで細かく決める必要はないと思うけど、はじめにある程度固めておくと”しないこと”の判断基準にもなる。
今回は上記のペルソナ像をもとに、Instagramは運用せずにTwitterに注力することに決めた。
KPIは売上で、目標の購買食数は80食/日。セントラルキッチンは六本木に構え、1/6にオープンする予定だ。
それらをふまえてSNSの活用法や施策を一緒に考えてみる。
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