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シャインマスカット房作り作業の省力化と農福連携
今年は房切りと摘粒をテーマに、農福連携でB型福祉事業所の利用者様に適応した作業方法を色々と試してみました。
以下の3パターンの房切りを全てみまき福祉会のB型の利用者様に実施していただきました。 (面積:30a、収穫予定数:約3000房)
1.単純に第5支梗のみを残す、小房作り
参考)ドリームファーマーズさん
https://youtu.be/wcmjLJNnbZ4?si=f-f_UdvxhCZsjJHx
2.第4と第5の2支梗を残す、ボンボン作り
参考)JA中野市早川さん
https://youtu.be/vV8tapFzXNY?si=o8LvOJFMbMPndV0d
3.1と2を参考にして、当社オリジナルの3支梗選抜作り
第4~第6までの3つの支梗を残し、ジベレリンの1回目で2支梗に選抜、2回目で1支梗のみに選抜し、1房の形になるようにします。
1.2の方法とは違い、ジベレリンの目印クリップは必要ありません。
色、粒、形が良く、摘粒の負担が少なそうな房を残していきます。花穂によりけりで支梗の大きさや粒数が違うので、B型福祉利用者の作業としてて ”5番目から3つ残して全部切る” という単純なオーダーができ、経験を伴う複雑な判断は当方側に吸収できる形になります。
最終的に残った支梗の房のうち10%程度は摘粒が必要ですが、一房あたりの5粒以内の摘粒となりますので、大幅な作業負荷の低減が可能です。房の形も崩れたものは無く、重量も600gクラスで、贈答が7割/家庭用3割程度となり、商品価値を大きく下げずに作業時間の短縮と高度な判断を伴わないスタッフの能力に依存しない作業が実現できます。
その他の効果として
・主穂の先端を使った房よりも、生育が早まる。
ジベ1回目時点で5日~1週間
・ジベレリンのタイミングを揃えやすい。
今回は全て1回目も2回目の1回ずつで廻れました。
デメリット
・穂軸が短いので、ジベ処理が少しやり辛い。
・品評会で賞を狙うようなものは花穂の先端を使って丁寧に摘粒するほうが良いでしょう。
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