人生は中3で終了
という箭内さん(クリエイティブディレクターの箭内道彦さん)の説があって。
もう何年も前にラジオで聞いた話だから、出典がみつけられないのだけど
人は中3までに見たもの・きいたもの・感じたものを、それ以降の人生はひきずったり、なぞったり、否定したり、逃げたりする。
というもの。
そんなことないでしょー、とそのときは思っていたのだけど、ここにきて、そうかもしれない、とふと思い出した。
高校入試を目前にひかえた中3の冬、わたしはヘッドホンをつないだCDコンポの前で立ち尽くしていた。なにこれなにこれなにこれ。
傷を受けた、と言ってもいいくらいのその衝撃は、いまでも鮮明に覚えている。
THE YELLOW MONKEYの6枚目のアルバム『SICKS』。
それからハマりにハマって、でも「8」というアルバムで、あ、なんかもうちがうかも。と思ってびっくりするくらいすっと離れた。
2007年ごろに、ひょんなきっかけで吉井さんのソロワークスを聞いてがつーーーん、ときて。でもまたその熱も1年くらいで冷めて、イエローモンキー解散!ていうのも、再集結!ていうのも、ふーん。くらいの感じだった。のに。今度は最近になってまたひょんなきっかけで昔のイエローモンキーの曲たちを聞くことがあって、またぐわーーーん、と。 夫には黒歴史扱いされてるし、まさかまた戻ってくるなんて露とも思ってなかったのに!
ずっと忘れてたけど、わたしは吉井さんの手が死ぬほど好きだったことも思い出した。高身長好きも手フェチなのもぜんぶ吉井さんのせいだ。
新曲の(といっても曲自体は2016年の再集結の際につくられたらしい)未来はみないで がほんとうに素敵でびっくりしている。ラジオから流れてきたとき、わ、いい曲!だれの曲かな?て思ったくらい、吉井さんの歌声がやさしい。
ちゃんときいてみたらこの曲、JAMで、花吹雪で、SO YOUNGで。LOVE LOVE SHOWで、プライマルでもあり。昔の曲たちをまた一層ききたくなっている。(サヨナラって消えたホウキボシはデビッドボウイかな。 )
人生中3で終了説、間違いねえな。
わたしはきょうも、中3のあの日に降ってきた大きな岩をひきずって生きています。