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「侍タイムスリッパー」安田淳一(監督) 2024/09/29

解説(映画.com)

現代の時代劇撮影所にタイムスリップした幕末の侍が時代劇の斬られ役として奮闘する姿を描いた時代劇コメディ。

幕末の京都。会津藩士の高坂新左衛門は家老から長州藩士を討つよう密命を受けるが、標的の男と刃を交えた瞬間、落雷によって気を失ってしまう。目を覚ますと、そこは現代の時代劇撮影所だった。新左衛門は行く先々で騒動を起こしながら、江戸幕府が140年前に滅んだことを知り、がく然とする。一度は死を覚悟する新左衛門だったが、心優しい人たちに助けられ、生きる気力を取り戻していく。やがて彼は磨き上げた剣の腕だけを頼りに撮影所の門を叩き、斬られ役として生きていくことを決意する。

テレビドラマ「剣客商売」シリーズなど数々の時代劇に出演してきた山口馬木也が主演を務め、冨家ノリマサ、沙倉ゆうのが共演。「ごはん」「拳銃と目玉焼」の安田淳一が監督・脚本を手がけ、自主制作作品でありながら東映京都撮影所の特別協力によって完成させた。一部劇場ではシーンを追加した「デラックス版」が上映。

【感想】

8月に池袋の映画館で単独上映されて話題となり、その後、全国に拡大公開されているという「カメラを止めるな」の再来のようで、大変評判となっており、本日、地元映画館で鑑賞。
「カメラを止めるな」もとても面白く楽しめたが、今回もとても楽しめた。主人公の会津藩士・高坂新左衛門が現在にタイムスリップし、戸惑いながらも馴染んでいく様子、そしてそれを取り巻く人々の優しさなどが感じられる。途中からもう一人のタイムスリッパーが現れて、江戸時代の果し合いを現代で決着をつけようとするのだが、その場面がとても映画の中でも一番の見せ場であり、迫力があった。
映画の作りとしては粗い面もあるが、それもまた面白みと感じられる。後味の良い映画であった。

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