【UI/UX】正しい課題の見つけ方
問題と課題の違い
実際に目標を先に決めた後、早速、課題の改善に向けて、議論・検討を始めていく流れかと思います。
※なぜ、目標を先に決める必要があるのかについては、以前の記事をご確認いただければと思います。
始めていく中で、どのように課題を見つけたら効果的ですか?と聞かれることがあります。この場合、多くの方が問題と課題を混在して検討していることがほとんどです。
この二つの言葉は、似ているようで、意味が違いますので、注意です。
簡単にいうと、以下のような違いがあります。
問題:原因そのもの
課題:原因を改善するための取り組み
もう少し具体的にお話すると、現状と理想の状態(ユーザーが望むあるべき姿)とのギャップが「問題」であり、それを解決するための取り組みが「課題」というわけです。
そのために、ユーザーが何を望んでいて、現状がどうなっているかを知ることで、ギャップ(問題)が明らかになり、自ずと取り組み(課題)へ進めることができます。
ギャップ(問題)を知るために
皆さん一回は経験されたことがあるかもしれませんが、
望む状態や現状についてユーザーに質問をしても、欲しい答えが返ってこないことがほとんどです。
それは、多くのユーザーがそれに対して明確な答えをそもそも持っていないことが多いからです。
なので、私がよくやるのは、質問する前に、ユーザーの現状について情報収集をしっかり行い、その情報を整理したうえで、ユーザーの望んでいることについての仮説を立てることです。
こうすることで、ユーザーから得られる回答の質が上がり、確度の高い取り組みを進めることができることが多いです。
取り組む優先順位
そうして見えてきた問題解決するための課題は、おそらく一つではなく、複数上がってくると思います。そこで重要になるのが課題に対して優先順位を付けることです。
ただ、ここでよく起こる問題として、「緊急性」と「重要性」の二軸で整理しがちなところです。
なぜ、問題かというと緊急性が高いものが重要に見えてしまい、重要度があたかも高いように錯覚してしまうからです。それでは、優先順位をいつまでも決めれません。
そこで、私からよく提案するのが「有効性」と「実現性」の二軸で整理してもらうことです。この軸の意味を補足として記載します。
・有効性:問題解決に対しての効果
・実現性:実行できるかの確度
この2つの軸で課題を分類することで、取り組むべき優先順位を決めやすくなるかと思います。
優先順位をしっかりつけ、より確度の高い改善を進めていきましょう。
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