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それが正しいのなら、ジャニーズ事務所の問題は今も闇の中

今回の記事は、以下の2件の記事を踏まえたものです。
まずは、ざっとこれらの記事に目を通していただけたら、幸いです。

「多数派であること=問題ごとを隠しても構わない」と勘違いする責任者たち

ジャニーズ事務所の問題について、ここで改めて説明する必要はないかと思います。
その問題が、何故数十年もの間、組織内部でも、外部においても隠ぺいされ続けてきたのか。
この事件についてはいろんな見方ができるわけですが、「多数の支持者がいると、かなりの問題ごとでも無かったことにしてしまえるぞ」と責任者たちが考えていたということが、最大の要因のひとつでしょう。

最初のうちは、問題ごとを隠すことについて後ろめたさがあったかもしれません。でも、隠ぺいの成功体験を重ねるうちに「自分たちは圧倒的な支持を得ているのだから、問題ごとを隠しても構わない」と事実の隠ぺいを正当化する方向に進んだであろうことは、想像に難くありません。

ここで述べているのはジャニーズ事務所の問題のことなんですが、シュタイナー学園をめぐる状況も同様に語ることができます。
大変残念なことですが。

その考えが「正しい」のであれば、ジャニーズ事務所の問題は今も闇の中

2023年9月7日に、ジャニーズ事務所は指摘されている問題についての会見を開き、問題が事実であったことを認めました。
逆に言えば、数十年もの間、問題を隠ぺいし続けて、その間も問題は起こり続けていたわけです。

「多数の支持者がいるから、問題ごとを隠しても構わない」という責任者の対応が正しいのであれば、これまでのジャニーズ事務所の対応も正しかったことになります。
むしろ、その価値観が正しいのであれば、今現在もジャニーズ事務所の問題は闇の中に隠されたままだったことでしょう。

現在進行形で起きている問題ごとを知りつつ、なおも「みんなで無かったことにすればいいじゃん」と考えている大人たちは、「責任」についてどう考えているんだろう?と大きな疑問を感じます。

声をあげ続ける人がいる限り、いつか問題ごとは明らかになる

組織のトップが「問題ごとは隠ぺいして構わない」と思っていて、それを公言しているとき、どうしたらいいかはわからないけれど、声をあげ続けることはできます。
諦めて当然の状況にあっても、声をあげ続ける人がいたからこそ、ジャニーズ事務所の問題ごとは明らかになりました。

たとえ組織全体で問題ごとを無かったことにしようとしても、嘘やごまかしはいずれ明らかにされることでしょう。
たとえ今は組織の力の前に無力であったとしても、事実が明らかにされるその日まで、声をあげ続けることは大事だと思っています。

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