10 作家の推し活をする|ジョージナカシマ記念館@高松
46歳・女性・おひとりさまが、最高の50歳になるためにしたい100のことをやっていく体験レポートを書いています。
今回は10個目「作家の推し活をする|ジョージナカシマ記念館@高松」
断捨離をして、インテリアの本も読むようになった。
私は、料理研究家の有元葉子さんのインテリアが好き。
料理は、ごめん、あんまり見てない。
本に載っていた有元さんのお家の素敵なこと、素敵なこと。
いくつか家があって、東京の家、イタリアの家、長野の家、どれも素敵だった。
パラパラと本をめくっていたら、ダイニングテーブルの写真に目が止まった。
木のダイニングテーブル、厚みがある、飴色のツヤツヤの天板。
支えている脚の形が面白い。
どこのだろう。
有元さんの他の本も買ってみたら、見つけた。
「ジョージナカシマ」だった。
家具のブランドは、色々詳しくなっているのだけど、聞いたことなかった。
日本人?
調べてみたら、有名な方で香川に記念館があるらしい。
移住先探しのために四国に行ってみたかったし、香川は友達も住んでいる。
よし、行ってみよう。
銀座にもショップがあるみたいで、下見に行ってみたら、テーブルは数百万コース。
そうか、そうか。
いいものだから。
いや、そうか。
むむぅ!
平気な顔をして、心の中ではビビり倒していた。
そして、私は香川に飛び立った。
本の中の1枚の写真を見て、強烈に惹かれたブランドだったので、楽しみだった。
琴電という、2車両の電車に乗って、市内から30分、えっちらおっちらと記念館に向かった。
記念館を案内してくれた女性の方、笑顔でいろんなことを教えてくれた。
ジョージナカシマさんは、日本人だった。
お父さんがジャーナリストで、表現の自由を求めて、ジョージさんのお母さんと共にアメリカにわたったそう。
ジョージさんは、アメリカで育ち、大学で建築を学び、建築家としての道へと進む。
ところが、フランクロイドライトの建築の仕事を見て失望して、家具の道を志したそう。
フランクロイドライト本人に失望というより、建築という仕事では、現場の末端の仕事まで全てを見て意思を貫くということの難しさを感じたのだそう。
そこで、全てを見届けることができる、家具の仕事をしようと思ったのだそう。
こだわりが強い人なんだろうな。
途中で戦争もあって、アメリカに住んでいたジョージさんは、強制収容所に入れられてしまう。ところが、どこに出会いがあるかわからないもの。
強制収容所内で、日本の木工職人と出会って、木工について教えてもらったそうだ。
戦争も終わり、家具職人として、有名になっていくジョージさん。
日本に訪れ、香川の桜製作所という木工家具のメーカーと出会う。桜製作所はジョージさんの信頼を得て、ジョージさんのデザインの家具を制作、販売している。
有名なのは、コノイドチェアという2本脚の椅子。この写真のは、ラウンジチェアタイプ。
流行を追いかけたり、作ったりするのではなく、建築の構造の知識を活かしてデザインしているのだろう。
ジョージナカシマの家具は、木の素材をそのまま活かしているのが特徴的。
ジョージさんは、誰も買わないようなクズの木材を買って、それを活かして、魅力的な家具を作り出していた。
木が大きくなるには、何十年もかかる。
その木が死んで、家具として第二の人生を歩むのを、ジョージさんは手助けをする気持ちで家具を作っていたのだそう。
木材を1個1個眺めては、何の家具が合うのかを考えたのだそう。
自分で考えるというよりも、木を見ていると、インスピレーションが降りてくるのだそうだ。
だからか、ジョージナカシマの家具は、デザインは同じでも、1個1個が全然違う。
個性的で、美しい。
私は若い時は、均一であることが美しさだと思っていたけれど、今は違う。
個性的で、唯一無二なものが美しいと思える。
1個1個違うという、贅沢さ。
あぁ、いいな、モノ自体も美しいんだけど、考え方自体も素晴らしい。
・木の素材をそのまま活かす。
・そしてそれが美しくなる。
・木の第二の人生を手伝う。
木を愛してやまない、ジョージナカシマの家具、私もいつか欲しいなぁ。
ダイニングテーブルはオーダーする際に、どの木にするか選べるらしい。
あぁ、楽しそう。。
調べてみたら、ミナペルホネンが、コラボしていたこともあったみたい。ミナペルホネンの生地で作られた家具も素敵だった。
お店の方が、親切に色々教えてくれたのだけど、あるお客さんは20歳の時に、記念館を訪れ、ベンチに一目惚れしたそう。
たぶんこれ。
その後、その方は40年経って、またこの記念館を訪れ、60歳の還暦の記念にベンチを購入したそう。
ジョージナカシマの家具は、そういった想いを持って買いにくる人が多いとのこと。
そういう風に買ったものは、ずっと大事にするんだろうな。
ジョージさんの家具を堪能したあと、市内に戻って、城の眼という有名な喫茶店に向かった。
有名な建築家がデザインし、テーブルはジョージナカシマのものだった。
平日で誰もいなかったので、iPadを開いて、ブログを書かせてもらった。
私は、趣味が一つもない人だったのだけど、インテリアが好きになり、作家ものが好きであることがわかり、人生がだいぶ楽しくなってきた。
読んでくださり、ありがとうございます(^^)/
自己紹介&サイトマップもぜひ読んでください。