
切り替えに時間がかかる子どもを理解するための視点と考え方
以前発達障害児に対しての切り替えについて、書き記しました。
大人切り替えさせるのではなく、自分で切り替える力を養わなと本当の気持ちの切り替えるにならないってことを書きました。
読んでいない方は読んでいただければと思います。
発達障害のような特徴があり、私たち保育・療育者がアイテムを使えばその特性上切り替えが出来ちゃうって子ども以外場合は?ってことを考えたいと思います。
今からの話の前提として自分軸、子ども軸の理解をして頂いた前提で話を勧めます。
切り替えのタイミングの話なので、例を挙げて考えてみたいと思います。
例えば自由遊びから、給食時間の切り替え場面で、なかなか遊びから部屋に入室が出来ない子どもがいるとします。
そのケースをどこから考えていくのか?
子ども軸目線で考えてみます。
①給食にどこまで魅力を感じているのか
・小食であったり、偏食ではないですか?
・スプーン操作などが苦手なのに強要されていないか?
・準備や片付けなどの理解が追い付いていないのに要求されていないか?
②集団性や対人性はどうか
・給食時間の部屋がうるさくないか?
・座り続ける事が苦手ではないか?
・人が多いのが苦手ではないか?(隣の子どもの関係性)
・信頼できる大人がいるのか?
③切り替え自体の問題
・給食時間の切り替え以外の場面ではどうなのか?
→室内活動の静的活動から静的活動の時は?
→部屋を移動する時の切り替えは?
→好きな遊びを終わるときは?
→登園する時の様子は?
④切り替え後の姿(抱きかかえて、強制的に場面を切り替えた時の様子)
・泣き続けるが時間で収まるのか?
・場面が変わると気持ちも切り替わるのか?
・その場から逃げようとするのか?
ざっくりですが、視点を挙げてみました。
上記の視点と照らし合わせながら、考えていくともしかしたら、子どもの弱さが見えてくるかもしれません。
切り替えができない理由を見つけてそこを改善しないと、本当の意味での解決には至りません。
しかし、完全に解決するということは私の感覚から言うと、ほぼ無理だと断言します。
でも、子どもの困り感を大人が理解してそこに寄り添うことで、徐々に安心するですよね・・・子どもって
その安心感から、完全解決までいかなくても子どもが大人に寄り添ってくれるんですよ・・・本当に・・・かわいいね
結局のところ、この子はどうして言うことを聞かないんだろうって、大人が決めつけその態度が子どもに伝わって負のスパイラルってことも無くはない話。
早く入りなさい!どうしていつもそうなの・・・っていうよりは、〇〇が苦手やもんね・・・少し手伝うから、先生と一緒だから・・・など、苦手な部分に手を差し伸べて安心感を提示できればいいですね。
「じゃー頑張る!」
って言葉が出てくると、何かを支えに自分の気持ちをコントロールした瞬間ですね!