響け!ユーフォニアム12話感想と主人公の気持ちと私の気持ち
少し遅れましたが、最新話をみました。
高校吹奏楽部を三年続けて、最後の年に部長という立場の主人公と部長同様に演奏が上手いが三年生としてやってきた転校生。
この二人のどちらがソリストとして吹くのか、オーディション形式で決めるというのが今回の話の内容。
そのソリストは、主人公の親友とのセッションになるので、互いに「最後は一緒に吹こう」と誰も見ていないところで約束をしてた。
しかし、主人公は、部長という立場上部員の前では、「自分がソリストになりたい」という言葉の前に、必ず「上手い人が吹くことが必要」と話します。
この主人公は、何となく始めたユーフォニアムを幼少期から続けてきた。その思いと同様に自分の将来(高校三年生時期の)も決めることが出来ないなど、いつもどこかで悩み続けている。
そんな中、オーディションは部員全員で音だけを聞いて多数決で決めることになる。
最後の最後に、親友の一票が入る方がソリストなるという胸熱な状況に。
このシーンでは、見ている「私も主人公を選べ!」って願った。そして、そうなるだろうと思った。
しかし、事実は違い転校生がソリストとして選ばれてしまう。
見ているこっちがプチパニックでちょっとついていけない状況💦
そんな中主人公は、事実を受け止めながらも部長としての立場や今回の吹奏楽部の全国金メダルを取るという目標。
そしてなんといっても、「上手い人がソリストを吹く」という一貫した思いを貫く。
少々きれいすぎることと、とても日本的だとも感じるが、それがとても良い。
主人公はいつも何かに振り回されつつ土壇場で何を見つけ、成長を見せてくれる。
今回については、一個人としては絶対ソリストに選ばれたい!という思いがあるが、あくまでも吹奏楽部としての目標は全国金をとること。
だから、個人的な想いでブレるのはおかしい。
選ばれないということは自分の実力が足りないという事、自分がソリストとして吹くのではなく転校生が吹いた方が目標には一歩近づく。
ただそれだけの事。
ただそれだけの事なのだ。
しかし、ただそれだけの事が本当に難しい。
そして、最後の一票を入れた、親友は音色で、どちらが主人公が吹いていたのかはわかっていた。本当の気持ちは主人公に一票を入れたいと強く強く思っていたが、実力は転校生が上回っていたことを理解し、迷わず転校生に入れた。
この親友もブレずに目標の為に選び抜いた。
こんなに清々しく、何が大切なのか今何をすべきなのかと考え実行する。
これは、主人公は大人になるストーリーだと断定づける内容になっているが、リアルの世界で住んでいる私たちはこんなにも清々しく、客観的にものごとを受け止め、前に進めているだろうか?と問われたようにも思えた。
多分出来てると信じたいが、私の心の中も傲慢な気持ちが蠢くことだって大いにある。下手なプライドってやつだ。
年齢的も立場的にも強くあらねば、前を走らねばとしていると自然に疲弊してくる。
そんな弱っているときは、すぐ傲慢になってしまうような気がする。
今まさに、疲弊していたところなので主人公の清々しい表情と本当は悔しかったと親友と号泣する姿を見て、心が洗われたように思う。
アニメはきれいに描かれすぎな部分もあるが、私はそんなドストレートな想いが大好きです。
すさんだ気持ちが洗われ、きれいな気持ちで子どもに職員に接することが出来るように思えます。