シェイカー(楽器)の魅力
シェイカーという楽器がある。
分かりやすく言うと「棒無しマラカス」。振ってシャカシャカ音を出す楽器である。原理が簡単なため形状も多岐にわたり、自作も簡単にできる。
単純な楽器だが、ただシャカシャカ音を出すだけでなく、上の動画の様にところどころ強く振ることでアクセントを付け、ノリのいいリズムを刻むこともできる。その他応用的な振り方を交えることで多彩な音が出るため、シンプルながら中々に奥が深い楽器なのである。
さてこのシェイカーであるが、非常に多くのメリットがあり、大変魅力的である。その一端を紹介したい。
1.持ち運びに強い
中には大きいものもあるが、通常手で容易に持てるサイズ感である。
エッグシェイカーというとりわけ小さいものもあり、これは手のひらにも収まる小ささである。
2.音にクセが無い
どの楽器もそれぞれ音に独自の特徴がある。ただ、その特徴が尖りすぎてクセの領域まで入っている楽器も多い。インドのタブラが良い例であろう。
ここまでクセが強いと、合うジャンルにはとことん強いが、一般的な楽器とのセッションは難しくなる(異文化交流的に合わせるのは全然有りだが)。
その点シェイカーの音はクセが無く、どんな楽器とも合わせやすい。
※中には民族的な、クセのある音のシェイカーもある
3.音抜けが良い
シェイカーは高域の音が出る楽器である。高域の音は非常に聞こえやすいため、小型楽器ながらセッションの中でもしっかり聞こえてくれる。
マウス程度の大きさの木製箱型シェイカーを持っているが、これでも結構な音量が出る。
エッグシェイカーの音量でも友人と楽しむセッションでは十分だろう。むしろ時間帯や住宅事情によってはエッグシェイカーの方が使いやすい場合もあり得る。
4.比較的難易度が低い
無論、シェイカーも極めようと思えば非常に難しい楽器といえる。簡単な楽器は無い。
しかし、世の中には「そうは言っても」という概念がある。シェイカーはそうは言っても比較的難易度が低い楽器で、初心者でも動画を見て練習すれば短時間である程度のレベルにはなり、直ぐに楽しむことができる。
5.価格が安い
前述のように構造が至極簡単なので価格も安い。
数百円の小型シェイカーから、プロ級の物でも3,000円ほどで買える。楽器としては破格の安さである。さらには自作するという手もある。
ざっと思いつく限りでもこのようなメリットがある。
まとめると「小型で持ち運びしやすく、どんな楽器ともセッションできる便利楽器」という感じである。
リズム楽器が好きな人、人との突発的なセッションを楽しみたい人などには大変良い。特に旅人には最適であろう。
後日シェイカーの種類についての記事も書こうと思っている。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?