各適職診断における「芸術家タイプ」について
今更かもしれないが、「芸術家タイプ=適職無しの婉曲表現」という話をネット上で見つけた。この話が真実かどうかはともかく、思い当たる節はかなりある。
かくいう私もこの手の診断ではまず芸術家タイプと表示される。近年流行りのMBTIでも当然のごとくINFPと診断されている。
この記事を書いたのは「芸術家タイプ=適職無しの婉曲表現」という知識は思いのほか重要で、本当に芸術家を目指すかどうかはともかく、該当者は知っておいた方が良いと思ったからである。
方々で書かれているが、芸術家、アーティストというのはかなり厳しい道である。理由は無数に思いつく。
・単純にガチ勢の実力が高すぎる。
・環境の影響もデカい。実家が東京でまずまずお金もあるというだけで地方の人間とは優位性が雲泥の差である。あるいは○代目の陶芸家など、実家がそもそもその仕事のプロフェッショナルという場合さえある。
・近年アーティスト自体がかなり増加していると考えられる。知識はYouTubeなどで得やすくなったし、各種機材もとんでもない価格破壊状態となっているのがその理由と思っている。
・AIの台頭が今後かなりの影響を及ぼしてくるのは間違いないだろう。
などなど。お金が稼げるアーティストになるのも大変だし、なってからも大変と言う状況である。
一番怖いのは「芸術家タイプ」というのを真に受けて本当にこっちの道を目指してしまうことである。
無論才能や環境、強い思いがある人はいい。が、そういったものが無い状態で何となく目指すにはあまりに険しすぎる道である。
では才能や環境、そこまで強い思いが無い芸術家タイプはどうすればいいか。
これは分からない。これが分かったら誰も苦労しないだろう。
結局のところ直感と理性のバランスを見ながら、手探りでやっていくしかないのである。万人に合致する答えなどはない。
しかしながら、現在の私なりの答え・指針と言うものはある。参考までに書くと
「開き直って楽しく生きる」
ということである。
芸術家タイプ=適職無しだとすれば、適職は無い訳である。ならば開き直ってバイトで生活というのもアリだと思う(正社員も経験としてやっておいた方が良いとは思うが)。
ぶっちゃけバイトでもそれなりに働けば月20万円程度は稼げる。正社員にありがちな精神的プレッシャーや残業なども基本的には無い。精神的負担も勘定に入れると、実のところバイトの方が良い稼ぎ方という人も多いのではないかと思う。
バイトだと時間の融通も利く。空いた時間を趣味や創作活動、副業などに当てることも可能だ。
しんどい思いをして不調をきたし、辛いだけの人生を生きるくらいなら開き直って楽しく生きた方が良いのではないか、と言うのが私なりの答えである。
まとめ
各種職業診断における「芸術家タイプ」というのは真には受けず、「適職無しの婉曲表現」かもしれないということを頭に入れて職業選択には向き合った方が良い。
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