IR推進法について思うこと その3
◆"本物"が出来なければ"オリジナル"を
どうしても"本物"には規模も内容も劣ってしまうことは否めないので、いっそカジノ外観や内装を日本独自の物にしたほうがいいのではないか。
和風やオリエンタル要素を押し出し、世界に2つとないカジノにする。プレイ出来るゲームも「丁半博打」「おいちょかぶ」「チンチロリン」など、日本オリジナルの賭博(ギャンブル)である。言ってしまえば合法の「ヤクザのシノギ」でもある。
女性ディーラーは、肩を出しサラシを巻いた和服の艶っぽいツボ振り師になり、和柄の入れ墨(本物でも偽物でも良い)が入っている。さながら『緋牡丹博徒』だ。
技術介入があるゲームはNGだけれども、もし可能ならば「麻雀」や「花札」も欲しい。博打打ちがプレイする最終賭博と呼ばれる「手本引き」もあっても面白いかもしれない。もはや、カジノではなく「鉄火場」である。
◆ゲームマシンは「エレメカ」を
カジノ施設を「エレメカ」の再生・普及に役立てたい。「エレメカ」とは、「エレクトロメカニカルマシン」の略で、1980年代から90年代くらいにあったゲームセンターや大型スーパーのゲームコーナーにある筐体のことだ。
かつて、ジャンケンに勝つと払い戻しされるメダルのルーレットが周り、当選するとメダルが出てくるゲームをプレイしたことがある人も多いことだろう。
現在のゲームセンターでは、大型のメダルゲームがお年寄りに、また、UFOキャッチャーなどのプライズ筐体は外国人観光客に人気があるという。
これらの筐体と、パチンコ・パチスロの当たり演出に長けているメーカーが参入して、カジノに特化したオリジナルの「エレメカ」を開発してもいいのではないかと思う。ちなみに、アメリカのカジノではガンシューティングゲーム+カジノマシンがあるようだ。
ビデオポーカーなどが置いてある非合法の裏カジノ摘発されるニュースを目にすることがあるが、いっそ日本カジノでプレイできるオリジナルビデオポーカーを合法にすればいいのだ。
◆スポーツベッティングの解禁を
現在の日本のスポーツ関連の賭け事は、競馬、競輪、競艇、オートレースの公営ギャンブルと、そして「toto」のようなサッカーくじしか認められてないないが、日本のカジノ場でしか賭けることが出来ないスポーツベッティングコーナーがあっても良い。
中でも、ほぼ毎週末どこかしらの会場で開催されている格闘技に関しては、1vs1の勝負でわかりやすく、試合数も多く、短時間で決着がつき、熱狂しやすい。もっともスポーツベッティングに向いてるのではないか。
この格闘技に関してはIR施設内の会場を使用し、出場選手にとってもプラスとなりそうな案があるのだが、また別項で書きたい。
和風、エレメカ、スポーツベッティング。日本カジノの成功はこれにあり。小規模なら小規模でアイディアとオリジナル要素で勝負するしかないのだ。