「巌流島 Staging tournament 公開検証」 終了後感想

※このレポートは、当時、mixiでマイミク向けに書いた限定公開日記を加筆修正したものである。

総合ルールだと相撲がバックボーンの選手はあまり太刀打ち出来ない風潮はあるけど、このルールだとこうして決勝までコマを進めることが出来た。「日本発格闘技イベント」として相撲を有利にさせたい意気込みが感じられる。まぁ今回の相撲代表は星風選手だったが、このルールなら元力士という肩書はある程度通用しそうだ。

ただ、第一回ならではなのか、「どんなルールにしようか」と詰めたわりには、ルールの曖昧さを如実に感じることが出来た。たとえば、相撲で言えば押出しや浴びせ倒しで明らかに勝っている試合も、巌流島では場外に出たら「同体」とみなされる。このあたりの精査はかなり必要だと思う。

また、膠着判断のタイミングも主審によって違うのも気になった。そこから、パウンドが入るだろっていうときにもすぐブレイクしたし、中には「止めるの早過ぎるだろ」と感じる選手もいたと思う。

そして、第八試合は意見が分かれると思った。たしかに、渡邉選手は派手な動き・展開が続き、テレビ的には面白かったのかもしれないが、現地組としては取り巻きがうるさかったため、少し辟易とした。

また本来は、頭から落とすバスター系の投技って禁止のはずだが、その技を繰り出しても反則が取られず、場外ポイントとなった。なんだか、審判が雰囲気に飲まれた感はあった。ゆえに格闘技ファンにとっては不評っぽい。

こうして場外・同体の曖昧さ、膠着からの「待て」の曖昧さなど、検証することは多いけど、これが決定事項でない。ルールが洗練されれば、新しい格闘技として、UFCとは差別化された格闘技にはなりそう。ただ、K-1・PRIDEのような格闘技イベントじゃなくて、スポーツバラエティのような「フジテレビの番組」としてのイベントになるかも。

まぁ、初の試みだし、全体的には粗削りながらも面白かった、というのが素直な感想である。

良かった点としては、ロープがない円形のリングなのでとても見やすかったこと。ディファ有明自体見やすい会場だった。そして、各選手の道着がカラーリングも含め個性的で良かった。背中にいろいろバックプリント出来るのか、アメフトの和久選手はおそらく現役時代の背番号とも思える数字を入れていた。

また、参加した選手や関係者がフロアにごろごろいて、簡単に触れ合うことが出来るところ。実行委員の一人でもある旭道山関が、席の入り口で一人ひとりと握手していた。オレも握手してもらったw。

一番良かったところ・最大の発見は、ラウンドガールである。本来は水着のようなコスチュームなんだろうけど、このラウンドガールはミニスカ巫女。そのコスチュームも良いのだが、ただリングに登ってボードを持って歩くだけかと思いきや、ボードを持ったまま、ちょっとしたダンスを披露する。これがかつて無かった動きなのでカワイイw。

検証すべきことは山ほどあると思うが、なんとなく歴史の瞬間に立ち会えたような気がするし、試合内容は判定決着も無かったから、すべて楽しめた。目指せ地上波・大晦日放送!

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