【アコーディオンをめぐる旅】イタリアツアー 2019 No.2【カステルフィダルド】
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皆様はイタリアへ行かれたことはございますか。
イタリア半島が長靴の形をしていることは有名ですね。
半島は地中海に面しており、海産物やバターやチーズ、ワイン、オリーブオイルが有名です。
気温は日本とあまり差はありませんが、夏は直射日光が強いです…
日本からイタリアへは直行便でおよそ12時間。時差は-7時間です。
直行便よりも経由便の方が安価です。
今回の旅行記は羽田空港よりドバイを経由し、ボローニャ空港に到着した後のお話です。
なお、この旅行記は3回に分けてお伝えする予定でしたが、一日一日のボリュームが大きく難しいと判断し、しばらく連載という形にいたします。
その代わり、写真をたくさん使って、たっぷりご紹介したいと思いますのでお楽しみに!
2019年7月4日(イタリア到着~みんなで最初の夕食)
現地時間14時、ボローニャ空港に到着しました。空港の外に出た瞬間、強い日差しが照りつけており、あぁ~イタリアに来たなぁと感じます。
チャーターバスでホテルに向かう道中の景色を見ると、疲れている体とは裏腹に気持ちが高揚します。菜の花畑やブドウ畑が広がり、アドリア海が私たちを迎えてくれているかのように感じました。
ホテルのチェックインを済ませた後、トンボ楽器が代理店を務めるアコーディオンブランド、「ZeroSette」のアレッシオさんがセッティングして下さった夕食を取るために「Colombo」というレストランへ。
ここで改めて顔を合わせ、1人1人自己紹介を交えながら食事会を楽しみ、初日は幕を閉じました。
7月5日
(VICTORIAショールーム~ガリアーノワークショップ~FBB工房見学)
メインイベントの1つであるガリアーノさんによるワークショップが行われるということで、時差ぼけのままアコーディオンの聖地、カステルフィダルドへと向かいます。
世界の約80%のアコーディオンがカステルフィダルドで製作されています。
まさにアコーディオンの聖地なんですね。
街の中にもアコーディオンのモニュメントやデザインを見ることができ、新しい発見がたくさんありました。
カステルフィダルドに到着したのは朝9時。
真昼のような暑さの中、ワークショップ開始まで少し時間があったので、VICTORIAのショールームへ行きました。
前回の記事でもお伝えしましたが、今回VICTORIAが100周年を迎えるということで、ショールームには100周年記念の飾りつけがなされており、創業からの歴代アコーディオンが展示されています。
古いものからたどっていくと、その先に1台の新しいアコーディオンを発見しました。
そのアコーディオンは100周年モデルでした。
まじまじ眺めていると、ガリアーノさんのワークショップが間もなく始まるとの知らせが。
マンツーマンのワークショップはこの日と翌日の二日間あり、全世界から受講される奏者の中にはJAPCツアーメンバーから2名の受講者が選ばれていました。
しかし詳細な時間や順番等は、本番寸前に伝えられました(笑)
イタリアらしい一面ですね。
文化の違いもたのしみつつ、1日目はJAPCツアーメンバーから1人が受講するとのことで、ショールームの向かいにある教会に向かいます。
この教会がまたすごい。
そこまで大きくはありませんが、それでも天井まで7~8mぐらいはあり、圧倒されました。
会場に向かうと既にガリアーノさんは座っておられ、ワークショップが始まりました。
このワークショップはマンツーマン形式ですが聴講は自由です。
最初はイタリア在住のアコーディオニストの方が受講され、演奏する場所(ホール、外、教会等)によって笛室を使い分けるテクニック、コードの効果的な使い方を教わっていました。やはり高度なテクニックです。
続いてはJAPCツアー参加者から松本みさこさんがワークショップを受けられました。
ガリアーノさんはフランス語で、それをVICTORIAのエルケさんが英語に訳し、さらにそれを日本語と訳しながら、受講しました。
ここではリズムの取り方を教えておられました。やはり日本にはない独特なリズムの取り方で、これを覚えることでどんな音楽ジャンルにも対応できるとのことです。素晴らしい。
ワークショップ終了後は、少しの時間カステルフィダルド散策ということで自由行動です。
みなさん近くのカフェに立ち寄ったり、アコーディオングッズを扱っているお店に行ったり、満喫されておりました。
各自思い思いにアコーディオンの聖地を満喫しているところで、アコーディオンメーカー工場見学の時間がやってきました。
JAPCツアーではアコーディオン工場、リード工場、パーツ屋さんなどなど、様々な場所に行って見学できるように手配しました。
この日は「FBB」というアコーディオンブランドの工場見学です。
★FBBとは……
元々BB(バロンブリーニ)というアコーディオンブランドがありましたが、操業停止になってしまいました。
BBというブランドを無くさないように、BBの工場責任者であったファビオ・バロンブリーニさんが新たに立ち上げたのがFBBです。
FBBアコーディオンはファビオさんの地下工房で製作されており、小規模ながらも年間300台製造されています。
家族やBB時代の仲間の助けを得ながらアコーディオンを製造されています。
様々な興味深いお話を聞きながら、隅々まで見学させていただきました。
軽量化の為、木材の種類から選び抜いたり、見えないところまで綺麗に整えたり、蛇腹や細かいディテールとの調和などなど、ファビオさんのこだわりを教えていただきました。
とても内容の濃い一日を過ごすことができました。
まだまだ始まったばかり、皆さんもこの記事を読んで一緒に行ったような気持ちになって下されば幸いです。
つづく。
ということで、まだまだツアーの前半でしたが、かなりのボリュームになってしまいました。
次回はワークショップ2日目と観光、ガリアーノさんのソロコンサートについてお伝えできればと思います。お楽しみに!
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