【複音ハーモニカ講座】速いフレーズの練習法【実践編】1
前回の速いフレーズの練習法を活用し、より曲想豊かに演奏できるよう、実際に曲の中で解説したいと思います。
「浜辺の歌」
★譜例は『標準ハーモニカ教本・中級・上級編 改訂版』(全音楽譜出版社)を参考にしています。
①と③ まずゆっくり吹いてみましょう。出来る限り2穴奏法で吹き、腹式呼吸で吹き吸いの音量バランスに気をつけて下さい。慣れてきたら、①は高音から低音へボールが転がるように、前半はゆっくり、後半はテンポを速く変化させると曲の流れが整います。
②と④(トリル) 2穴奏法で軽く吹き吸いをして下さい。Gなどの低いキーで演奏する場合、特に②は低音なので軽く吹かないと音が割れてしまいます。
★「自由な速度で」とありますが、その中にメリハリをつけてまとめていくと良いと思います。
(2021.7 ハーモニカライフ93号に掲載)
高橋早都子
-Profile-
間中勘氏の演奏「荒城の月」に感銘を受け小学校一年生か らハーモニカの道に入る。
その後齋藤寿孝氏に師事。
1995年 国際ハーモニカチャンピオンシップス、 複音ハーモニカソロ部門にて史上最年少で優勝。
ハーモニカトリオ「ミネストローネ」の複音、コードハーモニカを担当。
2007年第27回F.I.HJAPANハーモニカコンテスト・アンサンブル小編成部門で優勝。
現在、3児の母。子育てと演奏、指導の両立に奮闘中。
後進の指導やソロ活動も積極的に展開中。