アコーディオンQ&A
このコーナーではアコーディオンに関するQ&Aに答えていきたいと思います。
何気ない疑問からマニアックなものまで、分かる範囲でお答えさせていただきます。
みなさまの疑問お気軽にお寄せください。
今回はハンドルネーム、弾きガエルさんからの質問にお答えいたします。
Q:フランスのアコーディオンは特にシャラシャラしたオシャレな音が鳴るように感じるのですが、理由があるのでしょうか?
A:ご質問いただきありがとうございます。
フランスメーカーのアコーディオンといえば確かに華やかなシャラシャラとした音色を思い浮かべますよね。
これにはちゃんと歴史的背景があるんですよ。
フランスには『バル・ミュゼット』と呼ばれていたダンスホールがあり、そこでみな談笑したり踊ったりして、交流を深めておりました。
そのダンスホールにはもちろん音楽が流れており、当初は「ミュゼット」というフランス式のバグパイプのような楽器が使われていました。
ある日、その「ミュゼット」奏者がお休みをしてしまい、代わりの楽器としてアコーディオンが用いられました。その音色のなかでシャラシャラとした音色はダンスホールの喧噪の中でも、音の通りがよく、とても重宝されたようです。
※上記の情報は渡辺芳也著「アコーディオンの本」(春秋社)より
こういったルーツからミュゼット音楽が、アコーディオンの1ジャンルとして定着していきました。
このミュゼット音楽はシャラシャラとした音色で演奏され、フランスのアコーディオン=このシャラシャラとした音色、という代表的な特徴として言われているのです。
いかがでしょうか。ふとした疑問にもこういった歴史的な背景があり、面白いですよね。
投稿してくださった「弾きガエル」さんありがとうございました。