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ポジティブパーキング

人それぞれ多かれ少なかれ人生において困難はつきものだと思います。

難病であるなら、なおさらそうなのかもしれません。
しかし、どんな時でも前向きな気持ちでいられるなら、どんな困難でも乗り越えられる気がします。

自分はというと、前向きというより楽観的というのかもしれません。(笑)
なんて今でこそ、そんなことも言っていられるのですが、とても厳しい時間を過ごしていた時もありました。

いつもハードルを越えるごとに、また次の難題がやってくる。
一つ諦め、やっと次に進めても、病状の進行でまた諦めなくてはならない。

どんなに前向きな気持ちでいようとしても、現実はいつも目の前に立ちはだかり、いい加減疲れ切っていた時もありました。

そして、将来に希望を見出そうとする力も果ててしまったような時もありました。
でも、いつからだろうか少しずつ前向きな気持ちでいられるようになっていきました。
何かきっかけがあったわけではなく、特別な出来事があったわけでもありません。
むしろ、ただじっとこらえて過ごしていただけだったと思います。

今思うと、少しずつ色々なことを受け入れるようになっていったように思えます。
そうすると消化できなかったことが、消化できるようになり、少しずつ気持ちにゆとりが生まれ、やっとまた希望を感じられるようになっていったように思います。
そして、あまり生き急ぐのではなく、もっと今を生きようとと思いました。

よく考えると、こうして日々見えなくなっていくことは、自分にとっては既定路線です。
僕にとっては、見えなくなることで、できなくなることがやってくるのは、普通のことなのです。

今も新しいことを模索中ですが、見つかってもまたできなくなるのは時間の問題だと思います。
でも、残された時間を大切にしていこうと思っています。
できないことも増えてきたけれど、まだできることもあります。
できなくなったら、その時考えればいいか、なんて本来の楽観的なところが助けてくれています。(笑)

これから同じような思いをする方や、同じような心境の方がいらしたなら、描いた未来は叶わないこともあるかもしれないけれど、それは、誰にだってあることかもしれない。
未来を描くのは自分であり、描かせてくれるのはまわりの存在かもしれません。
何度だって描き直せばいいのだと思います。僕のような狭い世界ではなく、大きな世界を目指して欲しいです。
そうすれば、ダメでもきっと得るものはあり、それがまた明日の光になると思います。
可能性は無限ではないかもしれないけれど、ゼロでもないかもしれない。
未来を信じれば、明日は変わると思います。

いつだったか、昔の話ですが、ある時、遠出をした際、途中お店に立ち寄りました。
そこの駐車場には、「前向き駐車でお願いします。エンジンは切って下さい。」というような看板がありました。
その下に落書きで“ポジティブ パーキング!”と書かれていました。
それを見て、思わず微笑んでしまいました。ものごと捉え方次第だよね。(笑)

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