コッペパンが再ブレイクした理由

ただいま担当しているカフェのメニューとしてコッペパンを活用したメニューを模索しており、コッペパンについて色々と調べてみたので備忘録として記事を残します。

コッペパンとは

コッペパンの歴史をさかのぼると、昭和10年代に遡ります。薄力粉や強力粉、イースト、牛乳などから作られる防錘型のパンは、給食献立のメニューとして日常的に食べられるようになりました。

柔らかく癖のないコッペパンはスイーツ系から総菜系まで幅広いメニュー展開が可能のため老若男女問わず人気が高い!以前はハード系のブームの陰に隠れて見かけることはあまりありませんでしたが、数年前から再ブレイクし、今ではコメダ珈琲などの大手チェーンも取り扱いをはじめたり、様々な工夫をこらした専門店も増えています。

最近流行りのコッペパンとは


「アミューズメント性」のあるコッペパンの人気が高まっています。自家製のコッペパンにお客さんの目の前で注文が入ってからフィリング(あんこや卵など)を塗ってくれるんです。スイーツ系からおかず系までトッピングも数十種類から組み合わせることができたりと…確かにテンションもあがりますよね!
もう一つ、人気の高まっている流行コッペパンは、サンドイッチにもみられたような「インスタ映えコッぺ」。色鮮やかなフィリングをうまく見せ、女性ウケを意識しているのが特徴です。また、恵比寿にある「えびすパン」のように生地に焼き印がついていたりパンの生地自体に特徴があるものも増えています。


コッペパンを展開している代表的なお店

コメダ珈琲~やわらかシロコッペ~
「どこか懐かしくも、新しいコッペパン」というコンセプトで展開しているコメダのコッペパンのこだわりは"やわらかさ"。少し白めでしっとりやわらかな触感はどんな具材とも相性が良く多くのファンを作り出した新たな看板メニューとなっています。
やわらかシロコッペ:http://www.komeda-shirocoppe.jp/

このほかにもメニュー数は多く「イチゴジャムマーガリン」や「リッチカスタード」「粒入りピーナッツ」などの洋コッぺから「クラムチャウダー」、「レンコンそぼろ」、「ツナたまご」や「めんたいマヨポテサラ」などのおかずコッぺまで幅広いバリエーションで展開されている。

東京亀有にある「吉田パン」
2013年にOPENした吉田パンは岩手の名店「福田パン」で修業を積んだ店主が亀有にオープンした。先ほど書いた「注文が入ってから目の前でフィリングを塗ったり具材を挟んでくれる」ライブ感のあるスタイルのお店でコッペパンブームの火付け役との声も高い。
吉田パン:http://yoshidapan.jp/

北海道北見の食材を使った「豪雪堂」
2018年7月にオープンした「豪雪堂」は、北海道北見市の食材をふんだんに使ったコッペパンが人気を博している。全部で30種類ほどの展開で、「北見玉ねぎ焼きそば」「ゴロゴロじゃがバター」「豪雪コッぺ」など商品名からも北見を連想させられます。

お店看板メニューの「豪雪コッぺ(290円)」は、カスタードとホイップに果物を乗せたものに雪に見立てた粉砂糖をふりかけたもの。オーダーが入ってからひとつひとつ目の前で作ってくれるというのもうれしいですよね。

ぼくのおやつは2:50 あんバター∞えんバター
佐賀県初のコッペパン専門店で、イメージキャラクターのコッぺ坊やが目印のレトロなお店です。人気は、店名にもなっている北海道のつぶあんとバターを合わせた定番人気の「あんバター」と塩バターミルククリームをたっぷりと使った「えんバター」のふたつ。そのほかにも「たまごサラダ」「昔ながらのナポリタン」「コンビーフポテト」「おやじのソース焼きそば」など定番メニューが多く並ぶ。


どのコッペパン屋にも見られる特徴

再ブレイクを迎えているコッペパンですが、人気店の特徴は一体なんなのでしょうか?実際に色々な店舗を調べてみて思ったのは、「注文が入ってから最後の仕上げを行っているライブ感」「お手頃な価格」「なじみのある食材」が人気のポイントなのかなあということです。

その場で作ってくれるという特別感
ドトールの業績悪化の原因は、テイクアウト客がコンビニの100円コーヒーに流れてしまったというのは有名な話です。挽きたてが飲めるのであれば倍近くの価格のドトールである必要性がなくなったのです。一部コンビニでは、出来立てグルメの提供を開始している店舗もありますが、まだまだ普及はできていません。これらのコッペパンは、「出来立て」を提供することで他のパン屋と差別化をはかることに成功したのではないでしょうか。

お手頃な価格
有名パン屋に行くと小さなパンひとつの価格が400円を超えることもありますし、カフェでサンドイッチを食べるとセットで2000円を超えてしまうなんてことはザラ。そんなところで、100円台から提供されているコッペパンは日常遣いすることが出来る価格。しかもおいしい。

なじみのある食材

トレンド食には2パターンあるようで、定着しやすいといわれているのは「人々になじみのある食に新しい要素が加わったもの」だとか。パンケーキがとろけるようになったり、おにぎりが洋風になったり、と言えばわかりやすいかもしれませんね。また、素朴さが色鮮やかな食につかれた人たちの心を癒しているのかもしれません。


この他にもいろいろなコッペパンが沢山!

ニコアンドカフェで人気の「二コパン」や、相模原にある「月間アベチアキ」など人気の高い専門店も沢山!今後もコッペパンのトレンドを追っていきたいと思います。


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