カフェで提供するスイーツをOEMで製造する
2019年10月に熊本県上天草市にオープンする観光交流拠点施設のカフェプロデュースを担当しています。今日は、OEM商品の開発についてお話します。
OEM商品とは
OEMとはoriginal equipment manufacturer(相手先ブランド名製造)の略で、商品開発の「製造」部分を他社に委託することです。
オープンするカフェでは、自社オリジナルのスイーツを展開したい、ただ機材を導入して、腕のあるパティシエを雇うのは現実的ではありません。人材を確保するって本当に難しい。そこで、今回は他社ブランドの製品の製造を請け負うことをOEMでオリジナルスイーツの製造を委託する工場(お店)と連携したいと思っています。
尚、OEMの他にもODM(商品企画から任せるもの)やPB(コンビニやスーパーなどの流通小売業が企画した商品のことで製造を外注するという面ではOEMと同じ)という言葉があります。
OEM商品製造の流れ
①委託先を見つける
当たり前ですが、パートナー企業を見つけることが最も大切です。私たちは、大手の小売業でもなく、今のところは一店舗のみでの展開の為、商品の製造ロットも大きくありません。また、熊本県上天草市という場所にある関係上から、委託先の工場が遠いとその分配送コストがかさみます。そこで、今回は、上天草市にあるケーキ屋さんなどを探し、協力していただけないか可能性を探ることに。
②既存の商品を食べ、必要があれば改良していく
今回ご協力いただくことになったのは、地元の方々から愛される素敵な洋菓子屋さん。ケーキだけでなく、プリン、シュークリーム、焼きドーナッツ、クッキーなどを作り置きしない焼き立てを毎日提供されています。まずは、自分たちの展開したいスイーツ(今回の場合はプリントドーナツ)を購入し、プロジェクトメンバーで食べ比べることに。
*このあたりで、「既存の商品を仕入れさせてもらえるとすればその価格はどのくらいになりそうか」「配送はどうしようか」ということを聞いておけばその後がスムーズに進むと思います
③委託先に試作依頼・味見・評価を繰り返し商品内容が決定
カフェのイメージ合うスイーツを目指して試食・評価を繰り返し商品内容を決定します。ここで、仕入れ価格や配送、ロット数など細かいことを詰め始めていきます。
④パッケージ・詳細決め
パッケージデザインや消費期限などの詳細情報を決めながら商品を確定させていく
⑤商品製造
菌検査や一括表示などの検査を行い、安心安全を確保し、納品すれば完成
コンセプトから軸をぶらさないように
私も、日々難しいなと思いながら取り組んでいますが、ひとつひとつのメニューやパッケージを決める際にも「コンセプトからずれていないか」を必ずチェックすることはとても大切です。
さあ、頑張るぞっ!!
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