あの世とこの世(日記)
日記(2024.8.18)
ウークイの日に、ビーレビの初めてのツイキャス配信をした。
初めてだから、手間取ってしまった。親戚から逃れるようにして入った部屋は、通信環境が悪く、しりゅうさんはコラボしては落ちる。結局、私は1人で配信をした。自作の詩としりゅうさんの詩を朗読して、私が解説し感想を言う。そんな感じで粛々と進むかと思っていたが、箱を開けば姪っ子がキャーと遊び倒していたり、親戚が途中でお邪魔したり、予定外の事態が起きていながらの配信であった。初めてのビーレビ配信が親戚フラでいいんかな?とか思っていた
思っていたよりも反響のよかった配信であった。そう思いたい。色々と反省点もあるが、次回は、9月に2回やる予定だ。コメント欄から読んでほしい詩があれば気軽に教えて欲しいと思った。
沖縄の旧盆ウークイは、ごちそうを準備した。中味汁を用意し、お供えし、ご先祖さまに挨拶をする。
父方の家は、長男と次男と私たち家族でしばらくお話した。相変わらず、みんな怖い顔で話している。方言で話す話になるべくついて行こうと相槌を打つ。例え話ばかりで難しい。
今度、釣りで捕った魚を持ってくるそうだ。私に魚を捌く練習をして欲しいらしい。
何か伝えたそうだったが、私はわからなかった。
しばらくして、父のお姉さんと娘さんがやってきた。沖縄市で大火事があったらしい。辺りが通行止めになり、遅くなったそうだ。「あの材木店かね?」という話になり、父の長男も、あそこは昔アルバイトしたことあったな…と話してた。昔は、ウークイの日はあちこちで火事が起きたな、多分、ウチカビで燃えたんだろうと続けて話す。老舗の店が火事か、昔からあるとは言え、燃えれば一瞬で消え去る。この世の中で1番怖いのは、火なのだろう。
父のお姉さんが、嫁ぎ先の家のことを詳しく話してくれた。首里の琉球王朝から続く、蔵元の家で、昔は王様に酒を献上したこともあったらしい。今は、首里から離れたところで酒造りをしているが、伝統の製法は受け継がれているそうだ。私は、その話を詳しく聞いたのは初めてで、一気に過去の人々たちの営みと私の今が結びついたのだった。私とは直接血の関わりはないが、はるか昔の人たちの営みが、今の私に触れていると考えるだけでも、なんだかとてつもない話だなと思ったのだった。
ウークイの最後は、ウチカビというあの世のお金を燃やしたタライを門に置き、お祈りする。また、来年も来てくれますように、という願いを込めるらしい。そして、玄関までは後ろを振り返らずに1列になり帰る。後ろを振り返ると、霊がついてくるという。先祖の霊なら、むしろついてきてくれた方がいいけどな、と思いつつ、私はみんなの後をついていった。
色々なことがあった1日だった。オンラインで顔も知らない人たちとか関われたかと思うと、リアルでは親戚付き合いをする。この距離感の違う人間関係を、交互にする慌ただしい1日だった。
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