エッセイ⑰
性格について
私は、自分で自分を追い込むタイプである。
自分が苦しい選択(トラウマや困難が予想されること)をして、そこからどれだけ這い上がれるかを課す癖がある。
それは、今までの人生経験から来る自己肯定感の低さなんだろうなと我ながらに分析している。
幸せ(過不足ない平穏な状態)が怖いのだ。何にも疑問を持たず、満足するということは良いのだろうが、飼い慣らされている感覚があり怖い。
幸せな状態は一瞬で、いつか壊れてしまう。それならば、不幸せだと思って、思い返したときにあれは幸せだったなという気持ちになる方が、私は好きなのである。
夏目漱石の『こころ』で、Kが言った「精神的に向上心のないものは馬鹿だ」という言葉が刺さる。
体を直接傷つける自傷行為をしたことは無いが、精神的に自分を傷つけることをしている。それを、私はハートカットと呼んでいる。
私の価値はない、無能、役に立たないということを周りに評価されることで、「私は無能で役立たずな人間だ」ということを自らに叩き込み、自分自身を傷つける。その心の痛さで生きていることを実感するのだ。喜びや楽しさが、生活の大半を占めることが、いいことなんだろうなと頭の中では理解している。
尊敬している人から軽蔑されるであろう行為も、時々してしまう。ごめんなさいと思いつつ、私が私のことを大事にできるようにならなきゃなと更に焦ってしまうのである。
どこか、遠いところに行きたいと思うけども、その一歩がなかなか踏み出せない。かといって、待っているだけでは何も始まらないということを忘れず、日々を過ごしていきたいものだ。
皆と仲良くなりたいという気持ちと、群れずに1人でありたいという気持ちが共存している。
(今日のエッセイは心の吐き溜め)