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エッセイ⑦
お笑いについての話
お笑い芸人はすごい。
去年の夏に、13歳のミニチュアダックスフンド(ちゃお)が亡くなった。大人しくて、雷が苦手で、散歩が好きでいつも寄り添ってくれていた。亡くなってからは心にぽっかり穴が開いて、自然と涙が出てくる日ばかりであった。
そんなある日、YouTubeでたまたま見かけた、あるお笑い芸人の動画がくだらなすぎて笑ってしまった。そういえば、誰かが、みんなが笑えば戦争は無くなる、くだらないは世界を救うって言ってたな、ということを思い出した。
それまで、お笑いに興味の無かった私は、徐々に沼へとハマるのであった。
まず、ガクヅケの船引さんの生配信を聞くようになった。初めて配信にコメントをした。「濡れた犬の鼻」という名前を、船引さんが苦笑しながら読み上げる。私は、それを心の中で嬉しがる気持ち悪いオタクであった。毎日継続して配信を続ける船引さんのコンスタントさと、大喜利の面白さはピカイチである。
あと、ガクヅケの木田さんのnoteは本当に面白いので、興味のある方は読んで頂きたい。木田さんは、1ヶ月間、北海道の利尻島にある宿に住み込みで働いていた。そのときの混沌とした出来事を怪談話ふうに書き、4000円で販売している。一時期、それが話題となり、収益も得るというムーブメントを起こしているのだから、カリスマ性がものすごくある人間なのであろう。(そのあとも、利尻島話を講演会や落語にしたり、ほんま面白くする天才やわと思っている)ラップが得意で楽曲を作っていたり、美少年好きが溢れたエッセイなど、多才な人間である。コロナ禍のときは、公募に小説を書いて送ったこともあったらしい。キモシェアハウスの動画も面白い。人間の業が詰まっている。
春とヒコーキ(通称春ヒコ)も好きなお笑い芸人だ。青学出身で落語研究会に所属していた2人のラジオが特に面白い。通勤中の車内でよく聴いている。YouTubeの動画は、主に下ネタなのだが、教養のある性教育コンテンツとして見ると勉強になるのではないか。(スペイン、スウェーデン、フィリピン編、ピーター博士とのコラボ動画などもおすすめ。ラジオも合わせて聞くとその国の様子や面白エピソードが聞ける)
何より、落語を経験したことのある2人の語りに引き込まれるのである。春ヒコがきっかけで、古典落語も聞くようになった。(YouTubeに沢山ある)
芸人雑誌も買い、ガクヅケと春ヒコの付録ブロマイドをペンポーチに入れて大学の講義中でも見える場所に置いていた。傍から見ると、棒立ち男のツーショット写真を入れているよく分からない人間だったかもしれない。
私自身は、話下手なため、お笑い芸人のトーク力には脱帽する。ほんま、どうしたらそんなに面白く話せるんや…と思っている。面白いは努力で作れるものだろうか。いつかは、ライブに行って直接ネタを見たい。