【読書記録】「性格は変えられない、それでも人生は変えられる」を読んでどうすればポジティブになれるか考えた
本日は「性格は変えられない、でも人生は変えられる」という著書を参考にしながら、「仕事でミスした時どうすればポジティブになれるか?」について考えていきたいと思います。
1.状況
仕事でミスした時、それをズルズル引きずってしまうこと、ありませんか。
その一方で、同じような状況にあっても、ミスをプラスに変えられる人もいます。それらの人の違いは何なのでしょうか。人には変えられない性格というものがあって、どう頑張っても引きずってしまうのでしょうか。いや、そんなことはないと説明してくれているのが、本日紹介するABC理論です。
2.アイデア
ABC理論はアルバート・エリスが提唱した心理療法の中心概念で、出来事、信念、結果からなる認知に焦点を当てた考え方です。我々は出来事が起きて結果が生じると考えてしまいがちですが、そうではなく、その間に信念と言われる出来事の受け取り方があって、初めて結果は生じるという考え方です。同じ出来事でも人によって受け取り方が異なるためある人は喜び、ある人は悲しむという違いが生まれると言うふうに考えます。
3.適用
この理論のポイントは事実と受け取り方を分けて考えるということです。
ある出来事が起きた時、はじめにどう感じるかは性格によるところが大きい一方、そこから解釈を変えることで結果を変えることができる事を示唆しています。つまり、自分の望む結果になっていない人は適切な解釈ができていない可能性があるということです。仕事でミスをした時、人格の否定と取るのか成長の機会と取るのかで結果は変わってくると思います。自分や部下がミスして落ち込んでしまっている時、ABC理論を思い出し、解釈を変える努力をしてみてはいかがでしょうか。
*補足
この理論は元々が心理療法なので、ネガティブな解釈を改善するという前提でお話ししてきましたが、逆にプラス思考すぎるというのも良くないのかもしれません。例えばミスが起こってもこれは自分のせいではない等、責任転嫁ばかりしているとその時々は都合の良い結果になるかもしれませんが、何の成長も起こらないので本当に望む結果になっているのか非常に疑問です。この理論を活用する際は、解釈の厳しさと甘さの調整が大きなポイントの一つだと思います。
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