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価値観や意見の違いを許容する 〜理想的なワークショップのカタチ


こんにちは、まさ@アップデートする情シスです。今日は「理想的なワークショップのカタチ」について書きます。

▶︎ワークショップしてますか?


みなさんはワークショップを運営したり、参加していますか?

ワークショップ
会社や組織さらには地域や立場が違う人が、主体的に集まって行われる、体験型講座やグループ学習を指します。ワークショップは必ずテーマが設定され、ファシリテーターと呼ばれる人が全体を進行する役割を担います。

私は現在、社内で人材育成とAIに関するワークショップを運営しながら、同時に社外のデジタル人材育成のワークショップと、組織変革・共創をテーマにしたワークショップ型コミュニティに参加しています。

早速ですが、問いを。

みなさんにとって
「理想的なワークショップ」とは?


▶︎理想的なワークショップの姿

結論から先に書きます。私が考えるが理想的なワークショップ」は以下の5つの要素を満たしています。

  1. テーマ設計が明確で、自分の関心軸と合っている

  2. 参加者がフラットで常に対話が活発

  3. 参加者の目的意識が高く、暇潰しの人がいない

  4. 楽しく、明るく、治安が良い

  5. 外部発信力がある

一方、良くないワークショップは、以下のような特徴があり、こんなワークショップは意識して避けるようにしています。

  1. 主催者の一方的な発表が多く、参加者が受け身になっている。

  2. 固い雰囲気や内輪ネタが支配的で、本音の対話ができない。

  3. 参加者のモチベーションが低く、他者への中傷が飛び出すなど治安が悪い。


▶︎ワークショップの価値を高めるファシリテーター


ワークショップの価値は、「参加者が主体的に意見を出し合い、それを学びや気づきに変えること」にあります。

そのためには、適切なテーマ設定やファシリテーションが必要です。

そしてワークショップを仕切るファシリテーターには、対話を活性化させる工夫が求められます。

ファシリテーターについては、こちらのnote記事や書籍を是非読んで下さい。


▶︎ワークショップの事例 〜あいしずHR

私が参加しているワークショップ型コミュニティ「あいしずHR」のある回で遭遇した、これぞ理想的なワークショップ!と言う出来事を紹介します。

その回は、課題図書「北欧のスマートシティ」で紹介されている北欧都市での共創デザインのアプローチに注目し、同じ規模の地方都市が抱える課題と照らし合わせながら、どのような解決方法があるのかを議論ました。

・ある企業のコンサルタントの方は、組織の課題解決やイノベーション活性化の手法としてこの本に書かれている「リビングラボ」と言う共創デザインのアプローチに着目していました。

・また事業開発系の仕事をされている方は、愛知県の図書館の事例を紹介し、地域が抱える課題に対して、身近にも北欧モデルに似た成功事例があることを共有されました。

・女性活躍や労務関係の仕事をされている方は、北欧の多様性を尊重したウェルビーイングな働き方に注目。地方都市で受け入れられにくい「ダイバーシティー&インクルージョン」の認知とインストールするアプローチが必要だと説きました。

様々な立場の人が参加するので、自分にはない考え方やアプローチを学ぶことができます


▶︎想定外の展開と新たな気付き

そんなワークショップでは、時に想定外の展開に突入し、新たな問いが生まれ、議論がさらに深まることが起こります。

今回のワークショップ、実は私のグループでは北欧モデルに対する参加者のスタンスが「肯定派」と「疑問派」に分かれる展開となっていたのです。

●肯定派
- 北欧の「多様性を尊重し、失敗を許容するマインド」は、イノベーションやDX推進に有効だ  

●疑問派
- 北欧モデルが必ずしも良いとは思わない。地方都市の良さを深掘りしてカスタマイズするアプローチの方が現実的だ。
- 地方都市の歴史的背景や文化を考えると、他国モデルをそのまま適用するのは難しい。  

理想的なワークショップは、ここで結論を出したり、どちら一方に寄せるのはなく、共感ポイントを見出した上で、新たな問いが立てられたのです。

その一連の対話の流れはこんな感じでした。

↓↓↓↓

「意見は分かれたけど共感ポイントありましたね!」

「そうそう、北欧も日本も越境しないとイノベーションは起こらないのは一緒ですね!」

「じゃあ、そんなに意識が高くない人を
どう越境に導いてあげたら良い?」

「ウチの事例なんだけど、アウェイに越境しに行くだけではなく、ホームに他者を迎え入れる形の越境が有効でしたよ」

「なるほど!」

↑↑↑↑

この一連の流れはまさに「理想的なワークショップ」。

多様な参加者の自由な議論から新たな問いや発見が生まれ、次の行動への糸口をつかむことが出来た瞬間でした。


▶︎さぁ、やってみよう

いかがでしたか?

理想的なワークショップを実現するには、参加者に共感を呼ぶ問いを用意することや、さまざまな背景を持つ参加者の視点を引き出し、対話に活用するファシリテーション技術が必要なことが分かりましたね。

今度は、自分が運営する社内ワークショップで以下を試してみます。

  1. 控えめな参加者でも関わりやすい仕組みを設計する。  

  2. モヤモヤ感を大切にし、疑問から議論を深める機会を作り出す。

  3. 異なる意見の中から共感ポイントを引き出し、次の行動につなげる。

理想のワークショップは一朝一夕には実現しませんが、試行錯誤を通じてより良い形を目指していきたいですね。



◾️CIO Lounge
「企業の経営者と情報システム部門の架け橋」、「企業とベンダーとの架け橋」を進め、IT部門の悩みや課題解決を通した企業の効率的な成長を支援するNPO法人


◾️あいしずHR
2023年4月沢渡あまねさんが中心となって立ち上がげた「地域にやりがいのある新たな仕事や活躍の場を創出する」有志が集まるワークショップ型のコミュニティ

※最後おまで読んで頂き、ありがとうございます♪共感したら❤️、フォローをお願いします🙇

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