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僕がお酒を飲まなくなった日


ある朝、家のチャイムが鳴った。それで目が覚めた僕はあることに気付く。
妻と子供たちがいない…
昨日は友人達と自宅でBBQをした後、居酒屋に流れこんだところくらいから記憶が怪しい…飲みすぎた…
そんなことを考えながら2階の寝室から1階のリビングへ降りインターフォンの画面を確認する。知らない人だ。誰だろうと思った瞬間にまたチャイムが鳴ったので出た。
「おはようございます、〇〇署のものですが」

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今日は僕がお酒を飲まなくなった理由について書いていきます。
冒頭の小説チックなものはノンフィクションです。
人によっては不快に思われる内容になると思いますので心当たりのある方はここで閉じて頂きたいと思います。


毎日飲んでいた

元々お酒が好きだったしストレス解消だということで社会人になってからはお酒を辞めるまでの間、ほぼ毎日飲んでいました。ビールが好きで、500ミリの缶ビールを毎日4本程度。飲みに行くことは結婚してからはあまりなくなりましたが独身のときは週末は必ず飲みにでかけていました。結婚してからも休日で特に出かける用事のない時などは昼から飲んだりしていました。子供もいたのに、今考えると最低だなと思います。


前兆はあった

体質的に二日酔いになりづらかったらしく、次の日に残ったりもどしてしまうことはなかったのですが寝てしまったり、特に記憶をなくしてしまうことが辞める1年程前から増えていきました。自分が記憶をなくしてる間に迷惑をかけていたという事実を翌日に知らされ、時には怒られたり、関係が終わってしまったり…。このときも反省はするのですが記憶がなくなる前にジュースとかに切り替えればいいとお酒を辞める決心は出来ませんでした。でも実際に飲み始めるとまだ大丈夫だと飲み続け結局は記憶をなくしてしまいます。ここら辺から妻にお酒を辞めたほうがいいと注意を受けるようになります。


ついにその時がくる

そして冒頭の文の前日です。居酒屋で記憶をなくした僕はそこで飲み終えた後、飲みなおそうとまた友人達を家に連れて帰ります。それなのに自分は眠くなって寝室に向かいます。妻に自分で連れてきたのになぜ寝てるのと言われたことが気に障り怒ったそうです。妻に友人達を送ってってやれと命令し、リビングでまた眠りについた僕は帰宅した妻が寝室で寝てと起こしたところまた暴れだし、なだめることが出来ないと判断して警察に電話をしたようです。警察の方が到着し、またまた眠っている僕を起こすとまた暴れる可能性があるしなによりまともに話しが出来ないということでまた起きて暴れるとことも考え、警察の方のアドバイスにより妻と子供たちは実家に避難しました。


事実を知って僕は

翌朝、警察の方が家にきて事実を知ることになります。本当に起きたことなのか、本当に自分がそんなことしたのか、夢なんじゃないか。そのくらい記憶がまったくありません。警察の方も呆れています。「お酒を辞めないと離婚すると奥様から伝言を預かっています。」と言われ、気が動転していた僕は起こしたことの重大さに気付き始め、罪悪感と後悔でうつむくことしかできません。正直〈終わった〉と思いました。

対面してみてとても暴れるように見えないし、逃げる感じもないので翌日交番へきてくださいと言われて警察の方は帰っていきました。そこから今までたくさんお酒で迷惑をかけてきた人、迷惑をかけてきた行動を改めて振り返り、自分がいかに最低なことをしてちゃんと反省してこなかったのかを思い知り、また一番大切にしていた家族を失いかけてひどい自己嫌悪に陥り〈死〉をもって償おうと考えます。が、残された家族はどうする、それではただ逃げて自分が楽になるだけだ、お酒を辞めてこれからの人生をかけて妻そして家族にまた信用してもらえるようにやっていこうと決心し翌日交番へ向かい謝罪文を書き、2度とお酒を飲まないと約束をして、直接妻にも連絡し、実家の義父の前で土下座をして謝罪しました。


お酒を飲まなくなって

飲まなくなったからといってすぐ元には戻りません。まだ様子を見たいということで週の半分家に帰ってきて一緒に生活をするということになりました。妻が気にしていたのは僕がアルコール中毒なのではないかということ。病院へ行き検査をしましたが幸いなことに僕はアルコール中毒ではありませんでした。それから一緒に過ごす頻度が増し、元の生活に戻るまで2ヶ月ほどかかった気がします。


現在の僕

この話しは4年ほど前の出来事です。そこから1滴もお酒は飲んでいません。お酒を飲む行為が習慣化され日常に組み込まれていたので最初はちょっと辛かったですがそれより迷惑をかけてきたという気持ちや家族を失う恐怖のほうが大きかったです。今はなんとか仲良くやれていると思います。

これから先、何があるかわからないので100%お酒を飲まないとは正直言い切れないですがきっと思い出して怖くて飲めないと思います。飲んだら最期だと思うようにしてます。


最後に

もし不快になられた方がいらっしゃいましたら申し訳ありません。あくまでこれはお酒の飲み方をコントロールできなかった自分の話であり、お酒自体を否定するものではありません。お酒で生まれる出会いや仕事なんかもありますし、交流を深めたりそれこそストレス解消の手段にもなると思いますので本来は楽しいものであるべきです。ただもしこれを読んで心当たりのある方はこんなやつもいることを考えた上でお酒との付き合い方を考えたほうが良いかもしれません。おかげ様で僕はまったくお酒を飲みたいと思わなくなりましたが今回は自分の褌を締め直す意味でも書かせていただきました。最後まで読んでいただきありがとうございました。

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翔吉
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