恐るべき公安⑦-01公安調査庁と内調「公安調査庁の実態と歴史」
悪名高い公安の
組織や手口に迫っていきます。
青木理「日本の公安警察」
青木理(あおき おさむ)
1966年長野県生まれ。ジャーナリスト、ノンフィクション作家。
90年に慶応義塾大学卒業後、共同通信社入社。
社会部、外信部、ソウル特派員などを経て、
2006年よりフリーとして活動
公安調査庁の活動と実態
活動に制限
「公安調査庁」の本庁は東京・霞が関に置かれ、内部部局として総務部、調査第1部、第2部の計3部、地方部局として北海道(札幌)、東北(仙台)、関東(東京)、中部(名古屋)、近畿(大阪)、四国(高松)、中国(広島)、9州(福岡)の8ヵ所にそれぞれの地域を所管する公安調査局、北海道から沖縄までの全国各県に計43ヵ所の公安調査事務所を設置している。
公安調査庁の機構
高額な謝礼
基本的には公安も公安調査庁も同じだが、
公安調査庁の調査官には一切の強制権限がないため、
カネに頼る情報収集=高額の謝礼金につながっているのがあるようだ。
伊丹万作「騙されることの責任」
もちろん、「騙す方が100%悪い」のは紛れもない事実である。
その上で更に「騙されることの責任」を考えよう。
もう一つ別の見方から考えると、いくら騙す者がいても誰1人騙される者がなかったとしたら今度のような戦争は成り立たなかったに違いないのである。
つまり、騙す者だけでは戦争は起らない。騙す者と騙される者とがそろわなければ戦争は起らない。一度騙されたら、二度と騙されまいとする真剣な自己反省と努力がなければ人間が進歩するわけはない。騙されたとさえいえば、一切の責任から解放され、無条件で正義派になれるように勘違いしている人は、もう一度よく顔を洗い直さなければならぬ。
伊丹万作「戦争責任者の問題」より