恐るべき公安②-02公安の歴史「逆コース後の拡大過程」
悪名高い公安の
組織や手口に迫っていきます。
青木理「日本の公安警察」
青木理(あおき おさむ)
1966年長野県生まれ。ジャーナリスト、ノンフィクション作家。
90年に慶応義塾大学卒業後、共同通信社入社。
社会部、外信部、ソウル特派員などを経て、
2006年よりフリーとして活動
本格化した情報活動
GHQの政策転換
昨今、🇺🇸CIAが他国の反米政権にクーデターを仕掛けたり、ロシアや中国に様々な工作活動をしていることが明らかになってきたが、戦後の日本でも、労働運動が盛んになるのを警戒して、G2直属の秘密工作機関「キャノン機関」が下山事件、三鷹事件、松川事件などを謀略で引き起こしたことが疑われいる。
そして、それらの事件を足がかりに警察の中央集権化や赤狩りが正当化されていった。
東大ポポロ事件
警察法改正
中露の共産主義国の広がりを警戒して、赤狩りが始まり、
それと同時に、A級戦犯などの公職追放の解除が始まり、大日本帝国のファシスト達が社会の中枢に戻れるようになり、対をなすように共産党員の追放と幹部の検挙が着実に進行していた。これら民主化に反する政策転換を「逆コース」などという。この時悪名高い、A級戦犯として公職追放されていた岸信介らが追放解除されたりもした。
破防法登場
「新特高の中核」警備ニ部
非合法手段も訓練
伊丹万作「騙されることの責任」
もちろん、「騙す方が100%悪い」のは紛れもない事実である。
その上で更に「騙されることの責任」を考えよう。
もう一つ別の見方から考えると、いくら騙す者がいても誰1人騙される者がなかったとしたら今度のような戦争は成り立たなかったに違いないのである。
つまり、騙す者だけでは戦争は起らない。騙す者と騙される者とがそろわなければ戦争は起らない。一度騙されたら、二度と騙されまいとする真剣な自己反省と努力がなければ人間が進歩するわけはない。騙されたとさえいえば、一切の責任から解放され、無条件で正義派になれるように勘違いしている人は、もう一度よく顔を洗い直さなければならぬ。
伊丹万作「戦争責任者の問題」より