恐るべき公安⑤-03右翼と公安の友好「外事警察とKCIAの工作」
悪名高い公安の
組織や手口に迫っていきます。
青木理「日本の公安警察」
青木理(あおき おさむ)
1966年長野県生まれ。ジャーナリスト、ノンフィクション作家。
90年に慶応義塾大学卒業後、共同通信社入社。
社会部、外信部、ソウル特派員などを経て、
2006年よりフリーとして活動
右翼と外事
外事警察
公安の中の「外事警察」にとって、最大の目的は「スパイ摘発」。
東京・日野市には北朝鮮などが発する無線傍受を専門に行う「ヤマ」と呼ばれる極秘部隊も存在するという。
金大中拉致事件
KCIA(韓国中央情報部)の工作要員・金東雲拉致したのではないか?と容疑者に浮上したが、帰国していたため、逮捕できず。
両国の政治家同士が”政治決着”をし、捜査本部は事実上解散した。
KCIAの組織犯罪
「東亜日報」でKCIA海外工作チームが行った、と告白。
当時のKCIA次長補李哲熙とのインタビュー記事を掲載し、
再び情報部職員が政治工作に利用されてはだめだと考え、証言する
「国民に心から謝罪する」との謝罪を掲載した。
国家が異なるとはいえ、体制の庇護者としての治安・情報機関が
政治工作の極限において噴出させる異常行動の性癖を感じさせる事件だった。
伊丹万作「騙されることの責任」
もちろん、「騙す方が100%悪い」のは紛れもない事実である。
その上で更に「騙されることの責任」を考えよう。
もう一つ別の見方から考えると、いくら騙す者がいても誰1人騙される者がなかったとしたら今度のような戦争は成り立たなかったに違いないのである。
つまり、騙す者だけでは戦争は起らない。騙す者と騙される者とがそろわなければ戦争は起らない。一度騙されたら、二度と騙されまいとする真剣な自己反省と努力がなければ人間が進歩するわけはない。騙されたとさえいえば、一切の責任から解放され、無条件で正義派になれるように勘違いしている人は、もう一度よく顔を洗い直さなければならぬ。
伊丹万作「戦争責任者の問題」より