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恐るべき公安👮‍♂️④-05謀略工作部隊サクラ「監視対象”カード作成”対象者」

恐るべき公安④-05謀略工作部隊サクラ「監視対象”カード作成”対象者」

悪名高い公安の
組織や手口に迫っていきます。

青木理「日本の公安警察」

青木理「日本の公安警察」

青木理(あおき おさむ)
1966年長野県生まれ。ジャーナリスト、ノンフィクション作家。
90年に慶応義塾大学卒業後、共同通信社入社。
社会部、外信部、ソウル特派員などを経て、
2006年よりフリーとして活動



政治との距離

「カード作成」対象者

反共カルト「左翼の暴力革命から国の治安を守る――。」これを組織の至上命題としている公安警察にとって、中央官庁や基幹産業内部にいる共産党員や左翼団体メンバーは、「きわめて危険な存在」としてその視野に投影されているらしい。
こうした産業内の共産党員は、「危険分子」として、たとえ末端の職員であろうが、公安警察内で保存される資料用の「カード作成」対象者として、「危険人物カード」が作られ、恐らく企業などとも情報共有されている恐れがある。
なぜなら、当然、反共カルトの公安警察にとって基幹産業内の左翼分子は
「究極的には排除されねばならない対象」として存在しているからである。

●「カード作成」対象者

左翼の暴力革命から国の治安を守る――。
これを組織の至上命題としている公安警察にとって、中央官庁や基幹産業内部にいる共産党員や左翼団体メンバーは、きわめて危険な存在としてその視野に投影される。

1967年4月に改正された警視庁の「警備公安資料整理要綱」では、
公務員のほかに次のような対象を重要基幹産業として指定し、
注意を払うよう指示している(広中俊雄「警備公安警察の研究」)。

電気関係では
東京電力、日本原子力発電など。
マスコミでは
政党機関紙誌やスポーツ紙を除く新聞通信事業・専門書籍を除く出版事業
特殊産業としては
日本原子力研究、KDDなど
交通運輸では
帝都高速度交通営団、東急電鉄・京王電鉄など各私鉄
JALやANAなどの航空会社
運輸事業では
日本通運など
鉄鋼関係では
八幡製鉄、日本鋼管、石川島播磨重工、三菱重工など。
金属関係として
日立製作所、東芝、NEC、ソニー、松下電産、三菱電機など。
金融機関では
国民金融公庫や農林中金など政府出資による公庫、金庫
中央銀行、都銀、地銀などの市中銀行、信金。
生保・損保会社。

こうした産業内の共産党員は、たとえ末端の職員であろうが
公安警察内で保存される資料用の「カード作成」対象者とされた

基幹産業ばかりではない
「学者、文化人、報道関係対象者で、
B級(都道府県内で影響を及ぼす共産党員)以上に格付するもの」

としては大学教授、助教授、講師のほか、著名な作家、
評論家、随筆家、映画、演劇関係者、弁護士、医師、薬剤師、
社会的に名声のある会社役員、新聞・出版関係の編集、論説、
取材、報道部門の管理者までが指定されている。


当然、公安警察にとって基幹産業内の左翼分子は
究極的には排除されねばならない対象として存在する

青木理「日本の公安警察」

伊丹万作「騙されることの責任」

もちろん、「騙す方が100%悪い」のは紛れもない事実である。
その上で更に「騙されることの責任」を考えよう。

伊丹万作「騙されることの責任」

もう一つ別の見方から考えると、いくら騙す者がいても誰1人騙される者がなかったとしたら今度のような戦争は成り立たなかったに違いないのである。
つまり、騙す者だけでは戦争は起らない。騙す者と騙される者とがそろわなければ戦争は起らない一度騙されたら、二度と騙されまいとする真剣な自己反省と努力がなければ人間が進歩するわけはない騙されたとさえいえば、一切の責任から解放され、無条件で正義派になれるように勘違いしている人は、もう一度よく顔を洗い直さなければならぬ。
伊丹万作「戦争責任者の問題」より


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