しだれ梅に憧れる女┊︎umの自己紹介
その女は良く言えばおおらか、悪く言えばいい加減であった。
何をするにもひとつ足りないのだ。
例えば、車検の見積もり。当日までに予約し、仕事の合間を縫って車を自走でディーラーやら販売店やらに持ち込む。1日、いや半日あれば済むことである。
しかし、その女は違った。予約を取り、自車を持ち込むまではよかったのだ。どこから歯車が狂ったのだろうか。
「あなたのお名前今日入ってませんね…少々お待ちください。」
女は驚いた。店に行った時に言われた言葉。
フタをあければ、予約を予定していた次の