常連になるということ

昼休みはいつも同じカフェに行って、大体同じパンと紅茶を頼む。好きだけど大好物というわけではない。だが、私の激弱胃袋で消化できるちょうどいい量。

違う物を食べたい欲が抑えきれなくなった時、つい別の店に入ることもある。
違う物を食べると胃腸がびっくりして、次の日くらいまでちょっと調子が狂う。
その度に反省し、もう冒険はしないと心に決め、またカフェに行くことを何度も繰り返している。

「いつもありがとうございます😊」
ある日、遂に店員さんに認知されてしまった。
おそらく、毎日通うほどうちのパンが好きなんだなと思われている。

私のようなひねくれた人間は、認知されるとちょっと気まずい。高学年の頃の授業参観と似ている。
「注目しなくていいよ」みたいな気持ちになる。

普段、その他大勢として生きているから、急に個人扱いされると困ってしまう。
仕事とはいえ、店員さんは丁寧に接してくれるので、なんとか愛想笑いを絞り出す。
そんな毎日です。




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