自分を大きく見せない
今の僕はとても幸せだ。肩の力も抜け、自然体で、人と話しても変に緊張することもない。
冒頭で「今の僕」と書いたのは、「昔の僕」は苦しんでいた。とにかく人と会うのが怖かった。なぜなら、友達の些細な言動で傷つくし、人から良く思われたくて自分が無理して相手に合わせて疲れるし、とにかく人と会うと体のエネルギーが吸い取られるように疲れてしまうからだ。家に帰って、一人になると、どっと疲れて、ベッドに倒れこむ日々だった。
いつも陽気な人をみていると、とてもうらやましかった。自分の性格に問題があるからもうどうしようもなく、一生苦しんだまま生きていくんだと思っていた。一応、性格を変える方法などの書籍は片っ端から読んで実践したが、ダメだった。人生をあきらめかけていたある朝、ふと、性格ではなく、自分をよく見せようとおもっているからこんなにつらくなるのかもしれないと思った。そして、自分の弱さを認めて、その弱さを積極的にみせるようにしたら楽に生きることができるのではないだろうかと。
すると、人生が劇的に変わった。
これまでの体の疲れが嘘のように楽になった。人と会うのも嫌いどころか好きになった。不思議といろんなことに挑戦する勇気もでてきて、今ではやりたいことが多すぎて、悩む暇なんてなくなってしまった。
もし、昔の僕のように人が怖くて、生きづらさを感じているのであれば、試しに「弱い自分」をそのまま認めて、自分を大きくみせようとせずに生きてみてはいかがでしょうか。
弱い自分を見せるのは怖いかもしれない。でも、その一歩を踏み出してみると新たな楽しい世界がみえてくるかもしれません。