忘れないよ Chanceforyou
とても残念なことに、Wish me mellのChance for you(以下:Cfy)が本日2024年10月14日をもって千秋楽を迎える。
私にとってCFYの終了は世界の損失であり、一貫の終わりなのだ。でも悲しんでばかりはいられないので、この場をお借りして思い出を残そうと思う。
Cfyの軌跡
まず最初にCfyがこれまでどのような歴史を歩んできたか、簡単に振り返っていこう。
本ショーは2019年9月21日、すなわちメルちゃんの誕生日翌日から公演を開始した。
当初は、知恵の樹ステージで公演を行なっていたが、コロナ禍による休止を経て2020年頃にフェアリーランドシアターへ場所を移して再開。6年間もの間、多くの人々を癒し魅了してきた。
さらにショーでは歌手の倉木麻衣さんをイメージした歌姫のキャラクター・マイマイが初登場!「Chance for you」をショーのためにアレンジし、マイマイの声優も担当している。ありがたや…。
私とCFYの出会い
初めてCFYを見たのは去年1月ごろ、何となくピューロに来たのが全ての始まりだった。
久しぶりに来た私は、館内でどう過ごしていいか分からず暇を持て余していた。そこでたまたま行き着いたのがフェアリーランドシアターだ。当時はメルちゃんの事をほとんど知らなかったが、何だか気になって鑑賞を決めた。今思うとあれは何かの運命だったかもしれない。
ショーが始まり、楽しげな音楽に合わせてメルちゃんやダンサーさんが踊っている。踊り終わると、メルちゃんがこれまでの生い立ちについて語ってくれた。フランスからメルシーヒルズに来て、今は郵便配達のお仕事をしている事、そして自慢の白い尻尾が虹色に変わったショックで引き篭もっていた時の事。
思い悩み、先の見えない不安に押し潰されそうな彼女を救ったのは、仲間たちの「大丈夫だよ。一人じゃないよ」という優しいメッセージと、手紙を毎日届けてくれた郵便配達員・ルッツだった。勇気づけられたメルちゃんは再び自信を取り戻し、「今度は自分が人と人の気持ちを繋げられるようになりたい」と志すようになったのだ。なんて健気な子なんだろう。
あのとき感じた衝撃は今でもハッキリ覚えている。人目も憚らず涙を流し、公演終了後はどうしても感動を伝えたくて、すぐさまメルちゃんのグリーティングに向かった。興奮して上手くまとまらない私の言葉を、うんうんと聞いてくれて抱きしめた体はもちろん、心も温かった。その日以降、すっかり彼女の虜になった私はピューロに通い詰め、今日に至る。
サンリオは辛い気持ちを抱える人に寄り添ってくれるキャラが多いが、メルちゃんは特にそうだ。なぜなら彼女自身もまた苦しみを抱えた過去があるから。
劇中で流れるChance for youも「一歩踏み出してみよう。大丈夫、傍で支えるよ」というメッセージが込められている。特に好きなのはこの部分
メルちゃんが手紙で勇気づけられたように、私もメルちゃんやChance for youの存在に勇気づけれてきた。彼女が居なければ今の私はいないかもしれない。それくらい私の人生を変えたのだ。
このショーはメルオタはもちろん、メルちゃんをよく知らない人、悩みを抱える人にぜひ見て欲しい。公式が撮影・投稿した動画の他に、円盤化も決定しているのでまだ見た事ない人はどうか見てください。
最後に
去年はメルメルショップが閉店、今年はCFYが終了とメルオタにとって悲しいことばかりである。しかしこれは人々の心を繋げたいという願いを成し遂げ、次へのバトンを繋げたという意味もあるかもしれない。
これは最終日当日にピューロへ行った妹から聞いた話なんだが、ショーの開場前には長蛇の列が伸びていたという。優先入場チケットは即完売し、館内はメルちゃんの勇姿をひと目見ようとたくさんの人でごった返したそうな。これはピューロランドでメルちゃんの人気が確立されて来たという証だ。オタクとして嬉しい限りです。
劇場公演が終わるのはとても寂しいけど、思い出が消えることは無い。だから今度は円盤の方で楽しもうと思います。今までありがとう&おつかれ様でした!!たくさんの愛と感謝を込めて。