YouTubeを活用した野菜の売り方
顔の見える野菜から、作り方の見える野菜へ
スーパーの棚に並べられているミカンの袋に、生産者の顔写真が貼られているのを見たことありませんか?なんとなく安心を感じますよね。「生産者の顔が見える野菜」とか言われたりしています。
今回はその先を行く「作り方の見える野菜」について、みなさまにご提案させていただきます。直売所で、し烈な価格競争に巻き込まれて疲弊している農家さんに、おすすめな作戦だと思うので参考にしてみてください。
すべてはお客さまのため
野菜を作って、直売所に並べる。もちろんこれは農家の仕事です。しかし、売れる、売れないは、直売所の集客力やスタッフの力にゆだねているのが現状ではないでしょうか?農家は生産だけしておけば安泰、、、なんてのはもはや虚像です。多くの新規就農者が撤退していく原因の一つは、この虚像を払しょくできないからではないでしょうか。お客様に野菜を買ってもらってこそ農家として続けていけるわけで、もっと販売力を身につける必要があります。言い換えれば、顧客満足度をあげていく活動をしていかなければならないのです。お客様を喜ばしてなんぼです。
生産現場を公開しよう
顧客満足度を上げていく、野菜に付加価値をつけていく、選ばれる野菜を販売する、できたら指名買いしてほしい。これ、農家の本音ですよね。私が取り組んだのは、作り方の公開でした。畑づくりから収穫、袋詰めまですべてさらけ出しました。使ったプラットフォームはYouTubeです。すべての作業工程をスマホで撮影し、YouTubeで公開しました。私の場合は、想いや人となりも伝えるためにトークも組み込みました。
動画の訴求力
動画の訴求力はやはり凄かったです。YouTube経由での野菜の注文が入り始め、私のような弱小農家でも戦えることが証明できたと感じています。もっとスムーズな取引ができるように、ネットショップの構築をするべきだったと反省もありますが、新しい販路開拓として再現性はあると思います。
今回ご紹介したいのは、その撮りためた動画を直売所などの量販店で活用する方法です。ご自身のYouTubeに飛ぶQRコードを野菜の袋に張り付けて、他農家との差別化、顧客満足度、付加価値を上げるということです。特に直売所は同じ作物が複数並ぶことが多く、見た目や、農園ブランドの違いがなければ価格で選ばれやすいという特徴があります。すると強烈な価格競争が発生します。その価格競争に巻き込まれないように、他農家との差別化のためにQRコード作戦を実践します。
動画で何を伝えるのか?
この冬、私の実例で言うと、「わさび菜」「菜花」でQRコード作戦を行っています。動画の中では、土づくり、定植、管理、収穫、袋詰め、食べ方を伝えています。内容は農家さんごとに違ってくるかと思いますが、できたら顔出しして、肉声とともに人柄なども伝えた方が効果があるように感じています。あなたの農園のファンになってくれれば、YouTubeをフォローしてくれるでしょうし、他の作物も指名買いしてくれるでしょう。
QRコードは無料で作れます。下記サイトを参照
SNSを活用した売り方は無限です
今回はYouTubeを活用した野菜の販売方法を解説しましたが、他のSNSも使えそうですよね。無料で使える広告媒体と考えると、使わない手はないと思うわけです。特に新規就農者は認知されてませんし、そもそもブランド力などあるわけもなく、販売に苦労するのは当然です。だからこそノーリスクのSNSを使って認知を取り、ファンを増やしていく活動が大切になってきます。
今回の作戦がどれほどの効果があるのか?正直まだわかりません。どれくらいのお客様がQRコードを読み取ってくれるのか?自分の野菜を選ぶ基準になっているのか?少なくともは体感的には売れ残りは少なくなっているように感じています。しっかり検証して、みなさまに公表していきます。
とはいえ、新しい挑戦をしていくことは楽しいことだし、大切なことです。ぜひ、参考にしていただき、みなさんの農園が繁栄することを願っております。
YouTubeでもお伝えしていますので、よかったらご覧くださいませ。
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