【#11 サイエンスコラム】家で精子を測る時代がきた ”seem”
どうも、RYUSEIです
先週、不妊治療を調べながら、「不安になっても、病院にいくまで心理的壁があるよな…」と思っていて、調べたところ、”精子をスマホで調べれる”方法があることを知りました。
そんな技術を開発したSeemさんについて書きたい思います
Topic💡⇒精子のセルフチェック「Seem」
1.はじめに人間の精子を簡単に説明
✅1日に約1億~1.5億の精子が作らる
✅約10億個が精巣に貯蓄される、
✅一度の射精で3~4億個出ていく
✅精粗細胞による自己増殖能より、上限なく生産される
✅加齢と共に大きさは小さくなり、生成ホルモンの分泌量も減少する
(👇精子をもっと詳しく見てみる)
2.Seemとは?
”自宅で手軽に精子の濃度と運動率を測定。
測定結果は、下回ると自然妊娠が難しいとされる
WHOの下限基準値と比較できます”
✅必要なものは、キットとスマホのみ(すごい…)
✅自分の精子濃度と運動率がわかる
この2点が特徴的でした。
また、WHOの記載されている基準を深堀すると、
➀受精能力のある精子の条件数値
➁年齢による精子に関する値の変化
まとめると、Seemで測れる運動率と精子濃度以外にも、精子の受精能力を判断するための他の基準が依存あります
Seemで判断されたものが、完全なの結果である!とは言えないということです。おそらく、可能性を知ることができるということではないでしょうか?(まず、家で少しでも測れることが凄い笑)
3.どうして、Seemのような技術が必要なのか?
SeemさんのHpにかいてありました
”知るところから、はじめよう”
これが答えだと思います
・男性が不妊の50%以上に関与していること
・「自分に不妊の原因があるのでは」と思う男性は44.7%
・男性が医療機関で検査を受けたくない理由の上位は、「子どもは欲しいが自然にまかせたいから」「医療機関での検査を受けるのが恥ずかしい/抵抗があるから」
・「精子の状態を確認してほしい」と思っている女性の約7割は「確認してほしい」気持ちを伝えていない
私達が生きてきた中で根付いた「不妊=女性」のイメージや概念、日本特有の自然の流れを美徳とする文化など、様々な要因から、
「男性は不妊には関係ない」
「病院に行くのは恥ずかしい」
などなどの、事実から目を背けてしまう環境や、抵抗感が社会にはあります
Seemのような技術は、心理的・社会的な壁を壊わしていく選択肢と言えるかと思います
目的は、完璧に知ることでなく、まず技術を通して社会的な意識を高めること、と私は捉えました
(👇参考資料)
4.生殖とテクノロジーの組み合わせ
近年、少しづつ目にするようになったFemtech/フェムテック(女性が抱える健康の課題をテクノロジーで解決できる商品(製品)やサービス)
また、女性だけでなく、男性のED(勃起不全)のオンライン診断を行うOoopsさんなどのベンチャーもでてきています
もちろん、これらのサービスは、病気に対する課題解決していくものでありますが、今の社会では
「新しい情報や価値観を知る場所」
「今まで目を背けてきた所に向き合う場所」
になるのではと思いました。
治療できる環境や制度などのインフラは必要ですが、同時に「どうしたら、その人達が目的のために行動しやすくするか?」と言ったところも同じくらい大切だと感じました
(👇参考資料)
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?みなさんは、「精子が自宅で測定できる現代」についてどんな考えを持ちましたか?
*まだ、科学分野の者として日が浅いため、誤りが出てくる可能性があります。もし、内容が事実と異なる場合は、教えていただけると嬉しいです。