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【朝読書】先物取引を少しだけ学び、将来キャッシュフローについて考えてみる 

今日は、"世界一カンタンde楽しい デリバティブの教科書"を読みました。

世界一は言いすぎかも…

最近、色々な投資に関する本を読んでいますが、デリバティブ商品についても最低限学んでみようと思い、手に取りました。

この本を読んで思ったことは、著者がかなり図など使って書いているのですが、僕にとっては少し読みづらく感じました。

おそらくその理由は、わかりやすくするように身近なものに例えているのですが、スッと頭に入ってくるものもあれば、そうでないものもあり、本を通して理解しづらく感じました。

でもそんな本でも何かしら学ぶこと(株式投資に役立つもの)があるのではないかと思って読み進めました。

先物取引とは?

字のごとく、先(=将来)物(=商品)を取引するというものです。

この本では日経平均の先物価格や取引について説明してあります。

例えば、「3ヶ月後に日経平均株価が40,000円以上になると予想し、100単位分の先物商品を購入。」

  • 先(=将来):3ヶ月後

  • 物(=商品):日経平均株価

  • 商品価格:40,000円 × 100単位 =4,000,000円

すると「3ヶ月後に日経平均株が41,000円になりました。」

41,000円(3ヶ月後の日経平均)ー 40,000円(3ヶ月前に購入した価格)= 1,000円

そして、3ヶ月前に100単位分を購入していたので、
1,000円 × 100単位 = 100,000円
の利益を得ることができるという物です。

つまり、あらかじめ決められたルールで差金決済(買った時の値段と売った時の値段の差額)される先物取引と言います。

なんとなくわかっていましたが、今回の本の内容でしっかり理解することができました。

ニワトリとたまごの話(価格の決まり方)

この本では価格先物価格の決まり方をニワトリとたまごに例えて書かれていました。

この本の中では割とわかりやすかったので、紹介します。

まず、大前提として先物価格は2つの要素で決まります。

  1. 将来キャッシュフロー

  2. 金利

どういうことか説明していきます。

1.将来キャッシュフロー

2匹のニワトリがいるとします。

この2匹のニワトリは、寿命も大きさも肉やたまごの味も全く同じと想定します。

その中で

「ニワトリA:週に3個のたまごを生む」
「ニワトリB:毎日1個のたまごを生む」

この2匹のニワトリがいた場合、どちらの方が高い値段がつくかというと、
もちろん「ニワトリB」ですよね。

1週間で計算すると6個生むわけですからね。

そして、ニワトリの鶏肉としての値段は同じなので、
鶏肉の価値に将来生み出されるたまごの価値を加えたのが、将来キャッシュフローとなるわけです。

これを日経平均先物の将来キャッシュフローで考えてみます。

1年後の日経平均先物を想定。

  • 鶏肉の価値 = B/S上の1年後の資本平均

  • ニワトリのたまご = 1年間の配当平均

ということにん来ます。

つまり、日経平均先物の将来キャッシュフローは、
"B/S上の1年後の資本平均 + 1年間の配当平均"
ということになるわけです。

2.金利

今度もニワトリの例で例えます。

先ほどのニワトリBは、毎日1個のたまごを生みました。

このニワトリBが、
週に2個のたまごを生むニワトリCがいる農場にいったとします。

するとニワトリBの価値は、
ニワトリC > ニワトリB
の関係になってしまします。

相対的にニワトリBの価値が下がりました。

これを金融市場で置き換えてみると、
「金利水準 = 生むたまごの数」となります。

つまり、
"周りで生むたまごの数が増加 = 金利が上昇し、ニワトリBの価値が低下
= 先物価格が低下"
という関係になります。

まとめ

まとめると

  • "キャッシュフロー増加" + "金利低下" = 先物価格上昇

  • "キャッシュフロー減少" + "金利上昇" = 先物価格下落

とうことになります。

この関係を計算式に当てはめると

先物価格 × (1 + 金利)= 将来キャッシュフロー

となり、先物価格を求めるように式を変えると

先物価格 = 将来キャッシュフロー ÷ (1 + 金利)

そして、将来キャッシュフローを金利分を割り引いている、これが"割引現在価値"でもあります。

ただ、こんな簡単に動くわけではなく、市場では色んな人の考えや予想で動くので、しっかり当てはまりませんが…

ここまでの考え

このデリバティブの本ですが、将来キャッシュフローについて学ぶ良い機会でした。

先物についても学べましたが、何より「先物がどういう計算でなっているのか」「結局、市場参加者の思惑がある」ということが考え方と計算式で理解できました。

こん将来キャッシュフローの考え方をニワトリに置き換えて、他の個別株で考える際にも応用できるかもしれません。

ニワトリからイメージして考えてみたいと思います。

まだまだ確実な理解とまではいきませんが、読んでいただいた方はありがとうございます。





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