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【朝読書】本当の株価指標の見方 #株式投資

今日も、"ビジネスエリートになるための教養としての投資"を読みました。

ビジネスエリートになるための教養としての投資

本当の株価指標の見方

株式投資での初めに勉強した言葉は、「PER(株価収益率)」「PBR(株価純資産倍率)」の2つでした。

この2つの用語は、株式投資の初心者的な本によく出てきます。

僕も初めの頃は、この2つの用語を頼りに、色々企業を見ていましたが、あまり当てにならないというか、これが全てにおいて正しいのであれば、そのPERが高くなった時点で、売りが多くなるので株価が下がるはずです。

しかし、PERが高い企業でも市場でやり取りされながら株価は上がっていく企業をいくつも見てきました。

そんな中で著者はこの2つについては、ちゃんと理解していないと書かれてあります。

僕もそのような視点で見たことがなかったので、勉強になりました。

PERと株式益利回り

まずは、PER(株価収益率)についてです。

計算式は、「PER=株価÷1株あたりの純利益」

株価が600円で、1株あたりの純利益が30円だとすると、PERは20倍という計算になり、投資した元本を回収する期間とも言われています。

【幼稚園クラスの理解】
この倍率が高いほど株価は割高、低いほど割安であると判断する

【小学生クラスの理解】
そのPERが過去からの推移の中でどの程度の水準にあるのか、同業他社と比較してどうなのかと言った比較をしたうえで、今の水準が割安なら買い、割高なら売りと判断される

どちらのこのレベルでの理解では判断と誤ると書かれてありました。

僕もこのレベルの理解でした…

結局、ここで使われるPERのは、今期の実績見込みや来季の予想純利益を使っていますが、株価との比較で使われる純利益は、あくまでの過去の経営成果や来期の予想になります。

では、どう見たら良いのか?

そこで著者がPERよりもっと身近に感じれる指標を説明してくれています。

それは、「株式益利回り」です。

計算式は、「株式利回り=1株あたりの純利益÷株価」です。

つまり、PERの逆数です。

株価600円で、1株あたりの純利益が30円だとすると0.5%(0.005)です。

もしこの会社が30円の利益を出し続ければ、5%の利回りを楽しむことができ、20年で回収できるということになります。

ただ、こちらも将来同じ利益を出し続けることができるかの判断にはできないので、単純に利回り計算に使われるだけになります。

PBRの役に立たない

この内容には衝撃でした。

計算式は「PBR=株価÷1株あたりの純資産」

確かに教科書通りに学ぶとPBRは純資産に対して割安かどうかを判断するもので、「1倍を割っていると割安」というものでした。

ではなぜ、純資産を見るのかというと会社が倒産などで清算する際に、この会社の純資産を売って株主に清算するものに純資産が当てあられることになるからです。

ここでの著者の疑問と反論はこうです。

  • そもそも純資産が帳簿上の金額売られる保証がどこにもない

  • 日本の土地などの資産価値は全体的には下がっている

  • 上場企業の株式を全て買い取ることは不可能

などです。

確かに言われてみればそうだなと納得してしまいました。

もちろん、これがインターネットが普及していない時代には役に立った可能性はあります。

ただ、今の時代は誰でも情報を手にいれることができる時代ですから、それで利益を出せるなんて簡単に思う方が判断を間違ってしまうということですね。

前提にある考え方と学び

この著者の本の読んで前提の考え方について僕なりにまとめてみました。

  • 短期投資はギャンブル、投資をするなら長期投資

  • 株価チャートや決算内容は全て過去のものであり、その財務情報を使っても上がるもしくは下がる予想は誰にもできない

  • 財務情報は誰でも手にいれることができる時代であるため、簡単に誰でも手に入るPERやPBRなどの情報は意味を持たない

  • 短期的に楽してお金を稼ぐ方法はない

  • 株価ではなく、その企業やビジネスの事業が今後も利益を出し続けることができるかを見る

以上、現時点での著者の考え方だと思っています。

そして、何度も出てくる言葉として
「その企業が将来も利益を稼ぎ続けることができるほどの強い企業か?」

というものがあります。

僕も今までは過去のデータから将来どうなるのか?という視点でしか見てきませんでした。

その視点は忘れがちになりやすいもので、とても重要です。

そして、誰でも手に入る情報からどこまで自分なりに仮説を立てて検証し、考えることができるかが今後株式投資において、重要でないかということをこの本から学びました。

この著者がどのような売買基準で買っているかもnoteにしたかったのですが、一旦ここまでにして新たにまとめてnoteにしていきたいと思います。

以上、読んでいただいた方はありがとうございます。



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