【朝読書】"数字力"|全体像から一部を把握する力
今日、小宮一慶さんが書かれた"ビジネスマンのための最新「数字力」養成講座"を読みました。
この本のタイトルは、「最新」と書かれていますが、私が読んだ本は2016年に発行されたモノです。
全然「最新」ではないですが…笑
かなり前に読んだ本ですが、家にある本を売るために整理していると
出てきて懐かしいと思ったので、再度読んでみました。
文庫本なので、かなり読みやすいですが、内容は結構濃いです。
そして、この本の内容を今あまり活かせてないなとも実感させられました。
それでは紹介していきます。
"数字力"とは
"数字力"とは、物事を数字把握する力のことです。
この数字力がつくとどうなるかというと
1.具体化力
→数字によって全体を把握し具体的に考える力
2.関連付け力
→数字を関連付けて考える力。発想力につながる
3.目標達成力
→目標を達成する力
この3つを身につけることができると書かれています。
これができることによって、
全体像から一部を推測したり、
逆に一部から全体像を推測したり
ということができるということになるとのことです。
この本で取り上げられている一例が
オリンピックの新国立競技場の施工のゴタゴタがあった時の話が挙げられていました。
当初の予算から大幅に上回ることが判明し、当時の組織委員会の会長であった森さんが「たった2500億円」と発言し物議になったことです。
一般的な感覚で言えば、「2500億円」ってとんでもない金額って思いがちです。
しかし、これを全体像から把握してみます。
当時(2015年度)の日本の国家予算は、約96兆円。
正確には、96兆3420億円でした。
それから比べると2500億円は、たった0.3%程度なのです。
正確には0.26%です。
これを個人で考えてみると、
年収400万円の人の場合だと、12万円です。
これで騒いでいたことを個人で例えてみると、
車を買う予算が100万円だったとします。
しかし、諸経費やオプションをつけて12万円予算をオーバーしてしまったことで騒いでいるようなことなのです。
この小さな0.3%に焦点を当ててマスコミが騒いでいただけなのです。
2500億円という大きな数字を使って…
それより、残りの99.7%の予算の使われ方をきちんと考えるべきではないのか?
と思います。
このように数字力を身につけるとマスコミなどの切り取り、誇大報道に騙されることもなく、冷静に物事を把握することもできます。
基本的な数字
先ほどの例のように考えると全体の数字を把握することが大切だということはわかりました。
では、どんな数字を知っておく必要があるのでしょうか。
この本で演習問題として出てくるいくつかの数字の概数を調べてみました。
■日本の人口:約1億2500万人
※2021 年8月1日時点の概算(総務省データ)
■日本の労働力人口:約6800万人
※2020年時点(総務省データ)
※労働力人口=就業者数+完全失業者数
■日本の高齢化率:28.8%
※2021年(総務省データ)
■日本の名目GDP:約530兆円
※2020年度の年次:536.8兆円(内閣府データ)
■家計の支出がGDPを支える比率:約54%
※2018年(消費者庁データ)
■日本の一般会計予算:約106兆
※2021年度予算(財務省データ)
■日本の対GDPでの財政赤字比率:2.8%
※2019年(IMFデータ)
■世界の人口:約78億人
※2021年(UNFPAデータ)
以上、いかがでしたか?
実際に数字を調べてみると昔知っていた数字とは異なっていました。
さらに言えば、常に数字をアップデートして様々な推測をするために必要だと改めて実感しました。
この本に出てくる数字はかなり大切なので、さらに調べてアップデートしていきます。