【朝読書】「名目」「実質」金利って結局どういうこと?
今日は、田渕 直也さんが書かれた"教養としての「金利」"を読みました。
金利について気になった理由
株式投資について、本格的に勉強を始めましたが、そのときに気になったのが、「金利」についてです。
基本的に、株式市場と金利については密接な関係があります。
"金利=「10年国債利回り」"が上昇する→経済成長見通しは明るくなる
しかし、この"金利=「10年国債利回り」"が高くなる→株式市場への投資の魅力が少なくなる
といった関係性があります。
そういった中で、気になって「金利」について調べていると「名目」やら「実質」やらが出て、昔学校でも聞いたことがありましたが、深く勉強してなかったせいか、全くよくわかりませんでした。
日本語って難しい!!って、英語が得意でもない僕が思ってしまいました。笑
そんな中で僕なり気になって、本を調べてみたところ、今のところ一番わかりやすかったので、noteにメモしておきます。
"名目"と"実質"って何の違い?
名目金利:物価が上昇することを想定した金利
実質金利:物価が上昇することを想定していない金利
簡単にいうとこんな感じです。
つまり、「物価がこれから○%くらい上昇していくぞー」ってことを想定しているかしていないかで、「名目」か「実質」かで変わってくることってことです。
そして、この「物価がこれから○%くらい上昇していくぞー」ってことを「期待インフレ率」って言います。
本に書いてあった式にしてみると
「名目金利 = 実質金利 + 期待インフレ率」
フィッシャーの方程式っていうらしいのですが、元々ど文系の僕は計算式が出てくると難しいものって認識してしまうので、簡単な言葉で置き換えるようにしています。笑
この式を変換して、実質金利を求めてみると
「名目金利」が2%で、「期待インフレ率」が3%と仮にします。
すると
計算式:実質金利 = 期待インフレ率 ー 名目金利
実質金利は、「3% ー 2% = 1%」ということになります。
この「実質」って言葉は、経済成長率でも使われるので、同じような意味合いになります。
こちらも同様に、「物価がこれから○%くらい上昇していくぞー」ってこと想定しているかどうかの違いってことです。
実質金利ってどうやってわかるの?
一般的に「名目金利=10年国債利回り」のことを指します。
これは、決まりというかみんながそう考えているからそうなのだと思っています。
では、今度は「実質金利」ってどうやってわかるのかが疑問になります。
一応の実質金利を示す指標が、この本では紹介されていました。
それは、「物価連動債」です。
例えば、普通の国債を100円で買い、満期になったときに物価が2倍であれば、その100円は100円ですが、価値は半分の50円になってしまいます。
パンで言えば、100円で1個買えていたパンが、100円で1/2個しか買えなくなったということです。
でもこの物価連動債は、100円で買い、満期になったときに物価が2倍であれば、元本も2倍の200円になるというものです。
この「物価連動債」で実質金利を判断することもできます。
つまり、先ほどの計算式で言えば「名目金利」と「実質金利」がわかったので、「期待インフレ率」も計算できるということになります。
実施に計算してみます。
10年国債を想定
物価連動債:1.5%
普通の国債:2.5%
だとすると、「期待インフレ率:2.5%-1.5%=1%」となります。
この1%は今後この10年の期待インフレ率となります。
この差分を「ブレークイーブン・インフレ率」というみたいです。
なんだか難しくなりましたが、実質金利を調べる1つの指標に物価連動債を使えるってことです。
感想
経済用語ってかなり難しいですよね。
「この用語ってどう意味だ?」って思って調べてもすぐに自分の頭に入ってきづらいです。
とりあえず、自分なりにそれっぽい言葉に置き換えてみてから理解する方が早いかもしれません。
でも株式市場に金利がどう影響していくかを紐解いていくととても面白いです。
ただ、金利だけが影響するのではなく、様々な要素が絡みあって影響することだけは忘れないようにしたいところです。
以上、読んでいただきありがとうございます。
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