リチウムイオンバッテリーは便利だけれど
リチウムイオンバッテリーはその素材や充放電管理の巧拙によって使い続けられる期間・回数には差があるものの、どうしても充放電を繰り返すことで劣化していくものです。そしてその内部には希少金属類が多く含まれるわけで、不適切な廃棄は資源の無駄遣いであることはもちろん、環境へのマイナス面も大きいわけです。
以前、Dysonのバッテリーが故障したことがありました。Dysonに問い合わせたところ、すぐに交換用のモジュールを手配してくれ、自分で直すことができました。そこまでは良かったのですが、手元に残った故障したバッテリーモジュールの処分については、何も教えてもらえなかったので、購入した量販店に持参し、店頭にいたDysonの販促員さんに手渡してきました。ま、販売員さんとしては迷惑だったかもと思いましたが・・・
この量販店には、使用済み電池やモバイルバッテリーの回収ボックスが設置されています。ただ投入口が小さく、実際に入るのは乾電池くらいなもの。また剥き出しで様々なものを入られても、何が起こるかわからないわけで、大抵は販売員さんが、受け取って「こちらで処理しておきます」とおっしゃってくださいます。おそらくはDysonのバッテリーも販売員さんにお願いできたかもしれません。
それで、ちょっと調べてみたところ、量販店の店頭回収BOXはJBRCという団体の加盟店が設置しているもののようです。JBRCは剥き出しの電池・充電池(セル)だけでなく、2017年からはモバイルバッテリー類の回収も始めていたそうです。
ただ、いわゆるポータブル蓄電池は、500gを越えるのが普通で、JBRCの加盟会員向けの通達では、事前に相談することになっているようです。Amazonなどで検索するとそれこそ有名無名問わず、様々なポータブル充電池が目白押しです。それも日々大容量化しています。中には、日本に連絡先すらない製品も見受けられます。故障はもとより、経年劣化などで、廃棄する場合の処理が明確になれば、より安心して使えるのですが。
ちなみにJackeryのFAQには、電池交換サービスも検討中とあり期待しています。技術進歩も急速に進んでいますし、別製品への買い替え時の引き取り・回収などもあると良いですね。
グルグルからのまあまあな解放
ポータブル充電池やモバイルバッテリーを機器類の充電に使用することで、USB充電器が不要となり、ACケーブルがいらなくなったことは以前お伝えしました。これによってどこでも充電できるようになり、充電のためのスペースも不要になったし、いちいち機器を運ぶ必要も無くなりました。まるで電気を持ち歩いている感覚です。そこでついでに、充電用のUSBケーブルも15cmとか30cmとかの短いものに変えました。ケーブルの余った部分がグルグルしないので、スッキリです。