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コンセントからの解放
小さなソーラーパネルと蓄電池を手に入れて、プチ・オフグリッドを楽しんでいます。直流を直流のまま使う、ただそれだけのことですが、太陽が顔を出したり陰ったり、その度にソーラーパネルの発電量を確かめたり、パネルの位置をずらしたり・・なんだか草木の成長を眺めるのと似た感覚です。夜になると蓄電池に繋いだLED電球が輝きます。とはいえ、部屋中が明るくなるような光量ではなく、しっとりとした光。なんだか寝付きも良くなった気がします。
思えば、ここまでシンプルになるまでには、多少なりとも紆余曲折もありました。
ちょうど壁面に「マルチメディアコンセント」なるものがありますので、これをベースに回想してみました。
電話線ジャック
まず使わなくなったのが電話線ジャックでした。端的に言えば携帯電話で事足りる。というか登場当時から携帯電話の方が高機能でした。ただコンピューターを繋ぐのにアナログ・ダイアルアップ、ISDN、ADSLとずっとお世話になっていたのもこの電話線ジャックでした。
有線イーサネット
家庭向けの光回線サービスが普及し始めた当時は、一戸建てなどではエアコン用ダクトなどから光ファイバーを引き込み、その下にONU、ルーターを接続。その後イーサネットケーブルを引き回したり、場合によってはスイッチング・ハブを噛ませたりとACアダプターやイーサネットケーブルなどがごちゃごちゃと・・その点、あらかじめ壁面にイーサネットの差し込み口がある建物であれば、かなりスッキリしました。それもWiFiが十分な速度と安定性を持ち始めたことで、イーサネットケーブルなしで、どの部屋からもインターネットに接続できることが当たり前になり、まずは使わなくなりました。
スマホに至っては、4G回線以降、速度的には不満のないものとなったため、そもそも光回線などがない家も少なからず増えてきていると聞いています。
私自身も5Gの、それもミリ波が普及した暁には、固定回線が不要な環境構築も可能ではないかと楽しみにしています。
同軸ケーブルジャック
TVはいつからかHDDレコーダーに録画してから好きな時に鑑賞するスタイルが主流だと言われてきました。現在はさらにTV局もインターネット配信に積極的になってきてますし、何よりAmazon Prime VideoやYoutubeなどのStreaming Mediaの台頭でTV自体の出番がどんどん減っていくことでしょう。
ACコンセント
かくしてせっかく色々配線してあるマルチメディアコンセントにはなにも挿さらず、無用の長物になりつつあります。しかしながら、電気がなければそもそも機器が動作しないわけで、ACコンセントばかりは、使い続けざるを得なかったわけです。しかしながら、手元の機器類のかなりのものが、USB電源や、バッテリー内蔵となった今、とうとうほとんどのコンセントを使わずに済むところまで至りました。
現在、エアコンなどの別配線を除くと、ACコンセントを使用しているのは、冷蔵庫、電子レンジ、コーヒーメーカー、洗濯機程度です。さらに言えば室内照明も、USB接続やバッテリー内蔵のLEDに置き換わりましたので、部屋によってはブレーカーを落としても問題ない状態です。
かつては繋ぐ機器が多数あるのに、口数が少ないからとテーブルタップを使ったり、ACアダプターはコンセントの口をじゃますることも多々あるからと敬遠したり、よく考えれば紆余曲折でした。
いやーよくここまできたなぁ、と。あって当たり前な空気のような存在だった電気を冒頭の如く愛でることを、勝手に感慨深く感じる日々です。
小ネタ その1
ロゴスのファンをUSB駆動できるようにする。
私の持っているモデルは単一乾電池以外に、ACアダプターが付属しています。色々チャレンジした先人が残したヒントで大変役立ったのは、2つ。
5Vだと速く回らない
そこでAmazonで径は同じプラグが付いているUSB Type-Aから12Vに昇圧できるケーブルを購入しました。ACアダプターは12V 0.43Aの出力でしたので、5Vのままだと非力なのでしょう。乾電池の場合も8本直列で、12Vを得ているようです。
筐体が肉厚でDCジャックに挿し込めない
よく観察してみるとそもそも付属のACアダプターのDCプラグが類似のものに比べて若干長いようです。なるほど、なので先人の肉厚というのはこのことか・・分解してみるとわざわざプラグを奥の方に固定していいるようです。とりあえず固定せず、ジャック挿し込み口からDCジャック自体を引き出してしまいました。まあ断線の危険もありますが当座はこれで。
小ネタ その2
Apple Watchを充電するとき、ケーブルのせいでApple Watchが安定しません。かつてはSpigenの固定スタンドを使っていましたが、今回は蓄電池のUSB Type-Aに直接挿さる充電器を購入しました。
まあ、ネタですらないレベルですが、これによりケーブルがなくなりスッキリしました。他の機器を充電するケーブルもなるべくスッキリしたものに揃えたいものです。
小ネタ その3
車内でiPhoneを固定するためのスマホホルダーはなかなか良さそうなものがありませんでした。エアコンの吹き出し口につけるもの、ダッシュパネルに両面テープで固定するもの、またiPhoneの固定方法も付け外しが面倒なものばかりでした。今回、カップホルダーに自立して、iPhoneとは磁石で固定できるタイプを購入しました。厳密にはMagsafeではないために固定の仕方が悪いとグラグラしていたのですが、試しにMagsafe充電パッドを載せてみたら、あら不思議、スマホホルダーともがっちり充電パッドが固定されるし、その上に載せたiPhoneもきちんと固定されます。当初は両面テープ等が必要かと思っていましたが、これは嬉しい誤算でした。