英語のできない僕は、NYでホットドック中毒になる。
これは、五年前。
ほぼ旅行すら行ったことのない、
まったく英語もわからない僕が、
突如NewYork行きを決め、
「世界の見え方」を変えるまでの物語だ。(実話)
第1章、15秒で決まるNY行き
僕は、青二プロダクションの声優養成所に通っていた。(現在は養成所の体制が変わっているので、これから話すのは昔のことです!)
他に類を見ないほど、厳しいことで有名な養成所で、毎日がとても忙しかったのです。
演技、発声(歌)、日本舞踊に、洋舞、特別授業、を曜日ごとに割り振られ週5or6。
覚えることと、準備することが山ほどあった。
毎週新しいフリを覚えて、メロディ覚えて、演技構成考えて、どう主張していくか考える。
準備サボったやつは、普通に置いて行かれるぞいっ!!
そして、この養成所。マナー的なことを少しでも間違えると、
バチクソ怒られやす。
忘れ物とかは、反省文をしっかり書かされます。
めっちゃ怖いっす。僕は怒られたことないですけどね(ニヤリッ)
怖いの嫌だったんで、丁寧に丁寧を塗り重ねて、暮らしておりました。
だって、マナーとか知らなかったから!!何が地雷か分からんから!!・・・別にビビってねえし!!
そんな、丁寧をバターのように塗った生活は日々プレッシャーを生み、
「いや、これ一年もやれんのかい?」
となってきた頃、
到来するビックイベンツっっっ!!!
夏休み!!!!!
この養成所、まさかの一ヶ月休みがあります。
学校かっ!!
「何しろインプットしてください。」みたいな事言われましてん。
何をどう、インプットするのん。
そこで僕は思い立つ!!!
どっかいこ!!!!!!!
なんにせよ、どっかいこ!!知らんとこ行こっ!!!
この空間のこと、忘れたろっ!!!!!全力疾走で逃げたろっ!!!!
ついでに、インプットしたろっ!!!
と思いました。
その時ちょうどよく、仲の良かった他クラスの、山崎育三郎似の超イケメンが言ってきたのです。
イケメン「ミュージカル観に行かね?」
僕 「え、なんで突然?」
イケメン 「俺好きなんだよ。」
僕 「ほー、知らなかったわ。いいよ。(あーこれインプットじゃん)」
イケメン「どうせなら、レミゼとか観たいよな。」
僕 「じゃあそれで。(無知)」
イケメン「NYが本場なんだよ。」
僕 「じゃあNY行こう。(勢い)」
イケメン「まじ?わかった。おっけー。明日、旅行代理店2時に。」
こうして、NY行きが、15秒くらいの会話で決まった。
澄ました顔でイケメンと別れ、
帰り道、
震えた。
ふぁ!?ほっ!??ヘっ!???
そもそも僕は、二泊以上の旅行に行ったことがない!
もちろんパスポートなんてものはない!
修学旅行しか知らんっ!!!奈良!!大仏!!!京都!!!
どうやって行くん!!!!!!海外って何っ!!!!
そして、ふつふつと湧いてきた想い・・・。
めっちゃ楽しそうじゃないですかぁ。ヤダァ。
オネエが出るほど、ワクワクした。
第2章、中川家礼二さんじゃん!!
無事旅行代理店で予約を済ませ、
初めてのパスポートを取得し、
旅立つその日が訪れる。
イケメンがイケメンらしく、
ほとんどの手続きをスマートにやってくれた。イケメンかよ。
僕らの旅路は4泊6日で、まず飛行機で一泊だ。ワクワクやんけえ。
成田からの直行便でNY。
これがヤバイ。
搭乗時間、14時間。
ふえ!?そんなことある?暇すぎん??気が狂うぞ。
当たり前のエコノミークラスは、隣がマジで近い。マブダチの距離感。
しかも、イケメンと僕は、勢いでNY行きを決めたため、すでに席はいっぱいだった。
イケメンと10列くらい離れて、点々と座った。
これはもう、ひとり旅じゃん!!
隣に座った人は日本からの留学生で、これからNY近郊でホームステイをするという女の人だった。
なぜ知っているか。
心細すぎて、話しかけたっ!!
絵か何かの勉強をするために、海外留学をする方で、初めての海外に緊張しているという。
同志よっ!!!!!!!(僕はただの旅行。)
お互いになぜNYを選んだのかとか、行ったら何を見に行きたいかとか、
当たり障りのない観光話をした・・・。
30分も話が持たない。
まず、お互いの情報が少なすぎぃぃぃな上に、なんとなく気を使ってお互い深入りしないから、持たない!
まず、そもそもの話、14時間話せるはずがないっ!!!
気の合う最高の仲間とでも、14はなかなか厳しいっ!!
そして、ここから僕のアイアンマン地獄が始まる。
早々と話し終え(お互いが気を使い自分のことをした)、
映画を見ることにした。
飛行機の良さはこれだ。
僕は結構楽しみにしていた。ワクワク!!
好きな映画見放題とかやるじゃんっ!!14時間とかイケんじゃねっ!!
と思っていた。
そんなわけはなかった。
見るにも体力がいる。
一本知らない映画を見ただけでもう、寝たくなった。
でも、寝れないっ!隣が近い!!身体、痛い!!神経細々マンのぼくぁ、寝れない!
そして、致命的なことが発覚!
ボーッとするにも海外旅行への好奇心により、機内のいろんなことが気になってしまうっ!!楽しいっ!!
しょうがない次の映画だ!!
・・・なぜだ!!・・・話が入ってこないっ!!!
興味あんのに、もう脳みそキャパオーバーですのん!!!
次から次へと入ってくる情報で、まるでドラム缶風呂のお湯のようです!!!
そこで僕が思いついた最良の作戦は、見たことある映画を見返すことだった。見たことあるなら、もう話は知っている。それなら、脳みそも表面張力で耐えてくれるはずだと。
やっば、天才かよっ!!と思った。しかし、今思うとそうでもない。
選んだ映画、アイアンマン三部作。
これを連続で見続けるしかない。
面白いから大丈夫だ。
そうして僕は、14時間のほとんどをアイアンマンに費やした。
アイアンマンの飛び姿を見すぎて、酔いかけた。
最初の楽しみとかどこ行ったのっ!!もう、ちょっとした拷問よっ!!
でも、アイアンマンは、最高にエキサイトしてトニー・スタークの行く末に毎回ワクワクでした!!!ありがとう、マーベル!!!
そして、ボロボロになった僕は、なんとかジョン・F・ケネディ国際空港にたどり着く。
満身創痍・・・!!!もう日本に帰りたい!!!!
まずは入国審査を通る。めっちゃ並ぶ。
うっわ、英語喋んの初めてだわ。こっわ!!!
と思ってるうちに列は進む。
先頭がだんだん見えてくる。
こっわ、どうすんべ!!!
あー、くるわ
あー、もうじゃん・・・。
ん?
・・・んん??
あの入国審査官、なんか見たことある感じ!!!!!!!
あの上唇を巻き上げて、ふてくされた感じ!!!
一体どこで・・・アメリカ人に面識のある人は、いないはず・・・・。
はっ!!!!
これだっ!!!!!!!
これそのものだっ!!!!!!!!
すげええええええええ!!!!!
こんな似てんの!!!!!??ほおおおおおおお!!!!
そして、礼二さんのすごさに感動している間に僕の番がきて、
色々勉強して行ったのに、一言たりとも聞き取れなくて、
THE 溜め息 on THE 溜め息をさせてしまい、違う入り口に誘導され、
指紋を取られ、無言で通されました。ふええええっ!!!
(イケメンは普通に通ってました。イケメンだなっ!!)
そして心は、バッキバキマン・・・・。
もう2度と来ないぞ!!!!いいんだな?本当にいいんだなアメリカよ!?
と心の中で八つ当たりしているうちに、ホテルに着いた。
そうして着いた、エンパイアホテル。ネオン管のような看板がイカしたNYのホテル。最高すぎた。それなのに安い。なんて日だ。
テンションは爆上がり。全てを許そう(自分のせい)。
明日からは、NYを満喫したるンダ。
決意を秘め、英語の喋れない僕が眠りにつく。
そうして、この「英語が喋れない、聞き取れない」ということが、最高の経験とさらなる悲劇を生むのです。
次章に、乞うご期待っ!!!
第3章、ご飯は、ホットドックだけ!!!
朝起きて、街に出た僕は、ひたすら街を見回す。
NYの街は、すべてが知らないものだらけだった。
ワクワク、ワックワックッ!!!!
地面ですら、日本のコンクリとはまた違って、不思議な光を反射していた。
ビビるほど、どの看板も、すれ違う人も、何を言っているのか、
わからなぁあい!!おもしろいぃぃ!あれなんのお店ですかあああ!!
そこで、ふと気づく。
あれ・・・?これ最高なんじゃないか?
突如としてここで、
すべてが逆転するのです!!
英語ができなくて、なんて幸せなんだ!!!と。
言葉が分からなければ、
すべてのことに対して先入観を与えられずに、本当の意味で「見る」ことができる!!
日本にいたときは、NYでこんなことを思うなんて考えてもみなかった。
落ちているゴミひとつ、立っているビルひとつ、みんなが食べているものひとつ、それらはいったい何だろう!??
好奇心がくすぐられ続け、見て見て見まくった。食い入るように見るとはこのことかと!
最高だ。ここまでわからないなら、いっそ清清しい!!!
すべてを一から想像していいなんて、贅沢すぎる!!!!!!!
そして、ワクワクは満ち満ちてくると、
心臓と気持ちが連動して、バクバク言い始めます。
それがまぶたまで届いて、見開かれて、
目がランランと光り始める。
さらに、その光に触発されて、笑みが口の端から溢れ始める。
その溢れていく笑みが、指先までつたって、震えだし、
全身が呼吸を始める!!
そうしたら、ワクワクするための動物になれる!!
ワクワクそのものになれる!!!
そうすると、口からたくさんのワクワクが漏れ出しそうになるけど、叫ばないように抑えたら、濃縮されて、ワクワクの究極体になれるのです!!!
なに言ってんだっ!!
なんにせよ、目に映るものすべてが宝石のようで、子供の頃に戻ったみたいだったのだ!!!!!
あの店めちゃめちゃオシャレだけど、何屋さんかな!!???
警官みたいな格好の人が、鼻歌を歌っている!!かっけええ!!
あそこの横断歩道の横でドラム叩いてる人は、一体何を!!??
街中に馬車がいる!!!!誰用なの!!??貴族でもいるのけ!!!!??
あああああああ、来てよかった!!!!
ワクワクに満たされて、ぼくは幸せだ!!!
この店、なんの店ですかああ!!お腹減った!!!
僕「プリーズ、わん、ホットドック!!」
店主「AHAHAHA!!」
・・・ん?
僕「・・・プリーズわんホットドック!」
店主「AHAHAHA!!」
まったくもって、通じねえ!!!!
この屋台のラッパーみたいなおじちゃんに、なんにも通じねえ!!
ホットドック欲しいのに!!!
発音を試行錯誤しながら、ホットドックを伝えようとした。
ん?
んん??
ンンンンn・・・??
やべえ!!!本格的に!!!!
通じねえ!!!!!!!!
ホットドック一つが買えねええええ!!!!!僕の英語ダメだ!!!
(本場のホットドックは「ト」をほぼ発音しないらしいので、伝わらないのです。帰国後知る。)
そして、屋台おじちゃん大爆笑。「A、HA、HA、HAHAHAHAHA!!」
メッチャわろとるでい!!!
ここで咄嗟に編み出した、この旅の最終奥義。
「ディス」(this)。
ぼく「ディス・・pりーず・・!」
おじちゃん「OH!Year!!mustard OK?」
ぼく 「・・・OK!!!!」
おじちゃん「Have a nice Trip !!!!」
おじちゃん、おもむろに僕の手を取り、握手ガシィ!!
ぼく 「おっふ・・・Year!!センキュぅー!!!」
やっべ!!!英語で会話できちゃったよ!!!おい!!やった!!!
おい!イケメン!やったぜ!!って見たら、普通にコーラかなんか飲んでてこいつすげえ!ってなったよね。まあそりゃすぐ、水買ってきてくれって頼んだよね。
ここから僕は大抵の会話を、「ディス」で済ませることとなる。
そして、チップの制度がいくら調べてもちゃんと理解できず、誰かに嫌な思いをさせているかもという不安を抱えるくらいならと、ほぼすべての食事をNY中にあるホットドック屋台で済ますという、観光にあらずの所業を見せることとなる。(ホットドック屋台にチップ制度はない。)
ホットドックを食べた回数、4日間の滞在中にその数なんと、20回。
「ディス」を20回。
食い過ぎだろっ!!!!!!!!!!!
いろんな屋台で食べ続ける中で、気づいていった。
屋台にもはっきりと個性がある。
ソーセージの焼き方、パンの柔らかさ、マスタードの有無、ケチャップの有無、サルサソースという選択肢、選択権なし無言の玉ねぎ含みの謎のタレ(激ウマ)、イケメンと僕を見てサービスで二つくれたり。
大抵屋台のおっちゃん優しい。
すっげええ笑ってくれるし、下手な英語でも、FUNNYぃぃぃとか言いながら握手してくるし(優しくないな?)、道聞いたらちゃんと教えてくれる。
まじサンキューでした。ディスしか喋れない感じの日本人は面倒だろうに!!ありがとう!!
ほぼホットドックしか食べなかったから、日本帰ったら3kg痩せてました。
でも、本当にホットドックが好きになった。
食べる度に少しだけNYがよぎる、とっても大切な食べ物になりました!
英語ができないから、好奇心は最高に跳ね回って、
英語ができないから、ホットドック生活!!
最高の経験と悲劇!どっちも結果としてはエキサイティングだったよ!!
ついに次章は、観光編!!!!
楽しみにしてくれよっ!チェケラッ!!!!
第4章、ピカソとレミゼ
いざぁ!観光をば!!!
イケメンと僕の趣味はだいぶ違います。
イケメンはミュージカル。
僕は美術が好きです。
お目当てで行った場所は次の、よっつ!!!
メトロポリタン美術館!!
MoMA近代美術館!!
レミゼ!!
ライオンキング!!(急遽)
他にも、自由の女神とかその辺も行きました!
まずはぁぁぁ!!僕のターンっ!!ドロー!!!
ニューヨーク市街をぶらっとした後、メトロポリタン美術館に行きました。
とんでもないスケールの美術館でした。
僕は初めて見たとき、国会議事堂的な偉い人がいる建物だと思いました。
え?・・・これ?
・・・なあ?ここで合ってる??
とイケメンに聞いていたら、横断幕にゴリゴリにメトロポリタンて書いてあってボクはテンション上がったよね。
そしてここ、2時間あっても回りきれません!!!!!
魅力的なもの多すぎっ!!!!
教科書でしか見たことのないものがずらずらと並んでました。
照明の当て方も最高にちょうどよく、作品同士の幅はゆったり真剣に見られるよう、人が2、3人往来できる広さが取られています。
見惚れ続けていても、人の邪魔にならない。
そして、ここにある作品はどれも、『今までに見たことのないなにか』を宿しています!新しい発見が「やあ、最近どう?」って気軽に訪れるのです。
陶器とか、銅像とか、武器とか、今までそんなに魅力を感じていなかったものに対して、こういう種類の魅力だったのか!って気づけるんです。
というかまず、建物そのものがもう美術品じゃんっ!!!美術の中に入っちゃったみたいだぞい!!!
そうして、ひたすらいろんな年代の美術の歴史に触れている間に、閉館時間に到達っ!!!!!!おおおおおおおおいいいいいいい!!物足りないぃぃぃぃ!!!
曜日によって5時半に閉まるので、お気をつけをっ!!
そして僕らは、次の日の朝もメトロポリタンへ向かうのです。2回目です。おかわりです。
そしてもう一つ、MoMA近代美術館。
こちらは、現代芸術や、写真に関するもの、前衛的なオブジェ、近代の絵画などが中心に置かれています。
こっちも建物からして、芸術!!大きな、石(?)のバラが迎えてくれました。(現在はないようです!)
そして、つらつらと美術品を眺めていると、
足がビタッ!!!と止まってしまう作品がありました。
なんだかわからんけど、これは絶対にすごい。
直感が、ワクワクアクセルをブオォォンブオンッとふかしました!
名前を見ると、ピカソの絵でした。
うおっまじか。普通にピカソの絵置いてある!!!!!
そこから館内を回り、見るたびビタッとなるのは、ピカソの絵ばかりなのでした。
まるで絵に見つめられていて、絵と目が合うような感じがするのです!!!(いやまじで、今度ピカソ見つけたらそう思って見てみて!!!)
見られているからには、見返そうと思うのですが、ドギマギしてしまいます。そして、一度見れば、一生そのまま見ていなくてはいけない気がしてくるのです。不思議ね。
あと、ゴッホは絵の中に取り込もうとしてくるのでご注意。
この辺の感覚はぁぁぁ、ピカソとゴッホが日本に来た時でいいからぁぁ、そう思って見てみてくれえええええええ!絶対わかるからぁぁ!!!頼んますぅぅー!!!ぜってぇ見てくれよなっ!!
そして、ターンエンドッ!!!イケメンのターンっ!!ブロードウェイっ!
まずは絶対に観たいという、レミゼを観に行った。
彼は日本出発の頃から予約していた。
そして当たり前だが、ミュージカルはすべて英語。
僕は致命的に英語がワカラナイ。
だから、日本にいるときに観といたのです!!!
1998年版の映画、レ・ミゼラブルをっ!!
ボロ泣きっ!!!!吐きそうになった!!!!
だから、話はわかる!!
でも、置いていかれるかもと不安だった。
そして、観た。
不安を抱いていた僕がバカみたいだった・・・。
言語なんて関係なかった。
感情が溢れ出し、唸り、喜び、歌っていた。
その姿を見ることに、もう意味があった。
ジャンバルジャンが、そこで生きていた。
少年が歌い、民衆たちが歌い、戦っていた。
言葉の意味なんてどうでもいい。
力強く根を張った感情がそこにあり、俺たちはここにいると叫んでいた。
僕は涙が止まらず、とめどなく泣いた。
ぬぐってもぬぐっても。
切なくて切なくて、ぎゅっと目をつぶった。
それでも聞こえ続ける賛歌。
・・・最高だ。
たぶん、クールなイケメンも泣いてました。
ホテルに帰っても、お互いに泣いていたことは触れませんでした。
さすがイケメンでした。
そして、イケメンは言うのです。
「もいっこ見てえな。」
次の日!!!ライオンキングを急遽見に行くこととなるのです!!
これはもうエンタメ中のエンタメ!!
始まりから終わりまで、生き生きとした動物たちの姿に圧倒されました!
笑顔に満たされ、雄叫びをあげたくなりながら、劇場を後にしました。
ライオンキングの始まりといえば、あの猿が叫ぶ「あージュヴェンなーーばばひっち、ばばぁーおー」みたいなやつからすごい。(伝われ!)
鳥肌が立ちます!
ブロードウェイ最高かよっ!!
そして、僕らの旅はもう終わってしまうのです。
最終章、僕らの旅の終わりに。
NYでの4日間はフッと風が吹いたように過ぎます。
お土産にマーケットで英語の絵本を買いました。
そこで、初めてホットドックではない食べ物、ロブスタぁぁぁロォォォルというまたハイカラなものを食べ(激ウマ、ピクルスウマ)、
14時間の飛行機に乗るっ!(またアイアンマン)
そしたら、日本!!!!!!ただいま!!!!!
なんて楽しい旅だったのでしょう。
たまらなかった。ワクワクに満ち満ちていた。
初めての海外旅行、最高だった。行ってよかった。
世界は広い。よく聞く言葉。
でも、本当らしいっ!!それが嬉しかった!!!
狭かったのは、きっと僕の世界のほうだ。
言葉すらなくても、屋台で買い物ができるし、笑いあえる。
街中で出会ったNewYorkerたちは、話しかけたら優しく懸命に、僕の拙い英語を聞いてくれたりもする。一生懸命勉強していったの何だったのって笑っちゃうくらいに、変な英語でも想いは伝わる。
今度はチップを使えるようになって行きたい。ホットドックも、もちろん食べるっ!
NYには面白いものが、ドシっとそこにあった。
きっと日本にも、もっとある。
僕が気づいていないだけだ。僕が知らないだけなんだ!
もっともっともっと経験して、もっともっと視点を持ったら、きっと今よりずっと楽しく生きていける!
知らないことを知り、ワクワクの究極体になって暴れ狂いたい。
ワクワクの化身になりたい。
それが僕のしたいことなんだ。
僕の世界は、行く前より、ずっとずっと明るくなったよ。
これで僕らの旅は本当に終わり!!!
最後にニューヨークっ!!ありがとう!!
追伸、
その後、あの超厳しい養成所から、青二プロダクションに受かりました!
イケメンの方は、やりたいことがあると言って養成所を辞め、行方をくらましました。
こいつマジで、くらましやがりました。この後、何年も連絡が一切取れなくなります。ラインのアカウントすら消えるのです。どこかの国のスパイだったのかい?と思うほど華麗でした。
(そして、その何年かが経ったあと、とある駅でバッタリ再会します。この劇的な話は、またいつか。)
そして今、僕は青二プロダクションを辞め、どうにか好きなことをして楽しく暮らしていきたいと、もがいてます。
いつもワクワクして、生きていきたいね。
まったのー!!!
いただけた時には、本買います。本を。