安易に始めると地獄【中学受験の闇】沼らないための勉強法をSAPIX1位のくるみが教えます!
こんにちは、慶医中退外銀放逐妻くるみ🐿️&1浪明治夫トマト🍅です。
先日、中学受験と毒親のお話をしました。
我が家に限らず、中学受験を安易に始めると地獄の始まりです。沼です。
α1を3年間キープ、組み分けテストでSAPIX1位を取ったこともあるくるみ🐿️が、中学受験を始める前に知っておきたいことをまとめました!
中受の闇
安易な気持ちで始めてはいけません、絶対に。
塾に入れればなんとかなる?
どんな合格実績がご立派な大手塾に通ったからと、成績が勝手に伸びるわけではありません。当たり前ですが、期待してしまうものですね。
上位のひと握りをのぞいて、大多数は上を目指し始めると苦行です。
塾に行っている間は勉強する?
やらない子は塾に行ってもやりません。
隠れてお絵描きしたり本読んだり、自分の爪いじったり(ストレスで自傷)、友達とふざけたり喋ったり歌ったり、トイレでケータイいじったり。
動物園みたいなクラスもあります。
そりゃまとめる側も所詮MARCHレベルの学生講師ですからね。
講師は一流?
東大・上位医学部で足切りのある鉄緑会とは違います。
SAPIXのアルバイト時給は3,000円…十分高いとはいえ、東大生や医学部生がさらに時給の高い大学受験業界に流れるものもっともです。
実際、くるみ🐿️の周りでSAPIX講師をやっていた子は数えるほどでした。
桜蔭出身の先生が🌸?開成出身の先生が✒️?と期待してはいけません。
MARCHレベルや、中受経験ない講師も全然います。
競争社会
「その子に合った学校に入ってくれればいい」「みんな行ってるから」
それくらいの軽い気持ちで最初は始めたかもしれません。
でも、気がついたら「もっと上の学校へ」「もっと上のクラスへ」と思ってしまうもの。特に親。
そりゃ細かくクラス分けされて、クラス昇降あれば上を目指したくなるものですよね。6年生なんて毎授業ごとに昇降があるワケですし。
課金地獄
なのに上がらない子供の成績。すると待っているのは課金地獄。
プラスで個別指導に入れたり、家庭教師をつけたり。
中受の家庭教師と侮ることなかれ。普通にいい人をつけようと思ったら、時給3,000〜5,000円はします。
「こんなはずじゃなかった」と思っても時すでに遅し。
これまでにかけた時間とお金を考えたら中途半端に辞められない、お金はさらに飛んでいく💸…の悪循環の始まり始まり。
沼らないためにできること
そうならないために、
というお話をしたいと思います!
大衆化しすぎて、中受に向いていないような子まで中受するようになってしまったのが根本の原因かと思うのですが。
中受に向いてると個人的に思うのは、こんな子です。
・勉強好きな子
まず、兎にも角にも勉強すること、知識を得ることが楽しいと思えること。
勉強が楽しいと思えるなら勝手に勉強するし、ゲームの方が楽しいと思うのなら隠れてゲームをするでしょう。
ゲームはゲームの楽しさがあるとは思いますが、ゲームの楽しさと勉強の楽しさはベクトルが別です。勉強には勉強の楽しさがあると感じてほしいものですね。
・負けず嫌いな子
競争社会で成果を残すのは、やはり負けず嫌いな子でしょう。とにかく競争心を煽るような構造になっているので。
・完璧主義な子
膨大な量のテキストが配られますし、家庭学習の量も多いですが…
家庭学習を最後までやらないと、配られたテキストは全部やらないと気が済まない。そういうタイプの子には合っています。
・目標を持てる子
1番を目指しなさいと親に言われて1番上を目指していたくるみ🐿️に言わせても説得力がありませんね。成績トップなら開催も筑駒もとりあえず受けておけばいいのであまり関係のない話かもしれませんが…
単に偏差値が上だからではなくて、明確な目標を持てるといいですね。
くるみ🐿️の兄は3歳から麻布志望でしたが、確かに兄に合った学校だと思います。
決して成績はトップではありませんでしたが、思考力があったのと、自由な校風への憧れの気持ちだけでなんとか合格できた感があります。
科目ごとのお話
中受に向いてるのは勉強が好きな子…といっても、勉強が好きになるにはどうしたらよいのでしょう。
ここからはくるみ家の幼少期の例を参考にお話したいと思います。
基本スタンス
家の中は自然と、知識を得られるような、勉強できるような環境に整えられていました。
まずトイレ。窓以外の3面全部学習ポスターです。
左側には四字熟語・古事成語のポスターが、正面扉には年表が、右手には日本地図が貼ってありました。
子供部屋にも世界地図、日本地図パズルに国旗のフラッシュカード、壁には一面本棚で本や学習漫画がズラリ。
そしてお風呂にはお湯をかけると答えが浮き出るポスターが。
週末は博物館や美術館に行ったり、ボーイスカウトのキャンプに行ったり…という生活を送っていました。
ここからはさらに科目ごとに絞ったお話をしていきます。
国語
どの科目も根本、国語力が大事。
算数の5行とかの問題文すら読めない子が中学受験する世の中ってどうなんでしょうね…
そのためには読書です。「読め」と言って読ませるものではなくて、幼少期の絵本から始まる読書体験が大事なのだと思うので、我が子にはたくさん本を読み聞かせてあげたいですね。
くるみ🐿️は読書好きで、毎週図書館に行っては15冊借りてという生活をしていたので、年間数百冊は読んでいたでしょうか。
読書を通じて、自然と文章を読むスピードも上がるし、語彙力も磨かれます。
ことわざ、故事成語、慣用句、四字熟語といった知識系も中学受験で頻出ですが、こちらは学習漫画で身につきました。
算数
算数は1番得意な科目でした!
小さい頃からパズル感覚で取り組んできたのが大きいと思います!
算数オリンピックやっている方にはお馴染みのアルゴ。
個人的おすすめはタギロンです。アルゴより運の要素が少なくて、中学受験算数の知識を総動員すると勝てます。
あとは中学への算数を毎月購読して、学力コンテストに応募していました。少々レベルは高いですが、算数得意な子にはおすすめの教材です!
理科
理科は1番体験学習が大事な科目ではないでしょうか。
見たことない植物や昆虫の名前を丸暗記させるのは苦行ですよね。都会のマンションなんかで育っちゃったらほんと。
くるみ🐿️は23区の中では自然豊かな練馬で育ったのが幸いでした。
家の前に1,000haの公園があって、季節ごとにたけのこ祭り、焼き芋祭りなど行事があって。
実際に見た植物の知識と、授業の内容が結びつく有機的な経験ができました。
あとは実験教室にも通っていました。当時、武蔵中高で理科の実験室で実験をやらせてもらえる公開講座があって。
これも先ほどの話と同じで、見たことない実験器具の手順を丸暗記するのと、使ったことのある実験器具の手順を覚えるのは全然意味合いが違いますね。
社会
今では歴史とか特にチンプンカンプンですが…当時は全科目満遍なくできました。
当時の成績表がこんな感じ。
中学受験の社会は生活に密着した内容も多いので、興味が持てたからでしょうか。
中学受験社会では各都道府県の名産なんかがよく出ますが、これもリアルな買い物体験があれば常識でしょう。
逆にスーパー高いものなんてしないよって子には丸暗記になってしまうのでしょう。
日頃の買い物も旅行も、勉強のうちです。
あとは小学生新聞+日経新聞を読んでいました。これも読めと言っても…
大学生でも挫折してしまうでしょう。
親も読む習慣があったのと、小学生新聞を通じて新聞を読む素地ができたことが大きかったと思います。
大事なコト
結局、好きじゃないと続きません、伸びません。
大事なのは入塾前にいかに知的好奇心をくすぐるかだと思います。
そして中学受験をするからといって必ずしも全科目得意にさせなきゃ、苦手を潰さなきゃと躍起になるものでもないですよね。
中学受験も多様化していて、算数1科目入試、得意科目を選んで2科目、3科目で出願できる学校、英語で出願できる学校も増えています。
上を目指すことではなくて、その子に合った教育環境を目指すことという、目的を忘れずに取り組むことが大事なのではないでしょうか。
毒親にならないために、そして子供を潰さないために。中学受験を始める前に、ぜひぜひ親御さんに知ってもらいたいことでした。