苫小牧市の礎となった八王子千人同心による開拓
2023年(令和5年)、苫小牧市と東京都八王子市は姉妹都市となって50年になります。200年以上前の1800年(寛政12年)、八王子千人同心が北海道の勇払(現在の苫小牧市東部にある地域)へ開拓と警備のために移住したことがきっかけとなりました。彼らの足跡が苫小牧市の礎となったのです。
八王子千人同心
八王子千人同心は徳川幕府の家臣団でした。八王子市に「千人町」という町があり、この町名の由来は八王子千人同心が住んでいたためです。千人頭10名に率いられた同心1,000名で構成(頭1名に100名の同心がつく)されていました。
千人同心(始まりは、甲斐国・現在の山梨県。武田信玄で有名な武田氏の家臣であった。)は軍事集団の役割(ふだんは農耕に従事し武芸に励み、有事に備えていた。幕府直属の武士団として特異な存在の半士半農であった。)があり、八王子の治安維持や国境警備、関ヶ原の戦いや大坂の陣にも出陣しています。
蝦夷地開拓
18世紀後半、江戸幕府は蝦夷地(現在の北海道)の一部をロシアからの防衛のために管理を始めました。このような状況に呼応して千人頭の原半左衛門胤敦は幕府へ蝦夷地開拓と警備を願い出たのです。
1800年(寛政12年)、幕府からの許可が出ました。胤敦は弟の新介と千人同心100名で蝦夷地へ向かいました。白糠(現在の白糠町)に胤敦、新介は勇払に入植したのです。彼らは屯田兵の先駆けでした。しかし、気候の厳しさ(特に冬季間)は彼らの想像以上であり、食糧や作物の収穫は乏しく、多くの病人と死者が出ました。開拓は4年で終了しましたが、千人同心たちの事業が縁となって、1973年(昭和48年)に八王子市と苫小牧市は姉妹都市盟約を締結したのです。
勇払は苫小牧市で最初に開拓された地域となりました。
現在、勇払には「勇払開拓史跡公園」があり、園内の勇武津資料館では八王子千人同心や勇払の歴史がわかる資料等が展示されています。
1800年に勇払へ開拓に来た千人同心らが、発展した現在の苫小牧市を見たらどのように思うでしょうか。自分たちの行いは無駄ではなかったと胸を撫で下ろし喜んでいるのではないでしょうか。
聖書にはこのような記述があります。
苫小牧キリスト教会は「福音」という素晴らしい神様からのことばを皆さんへお伝えしております。この福音によってあなたの心も開拓され、素晴らしい人生を築いてくださいます。聖書にはあなたの心に響くことばの数々が記述されています。ぜひページを開いて真の神であるイエス・キリストを知っていただきたいと願っております。
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